茶の味は不気味
朝、目が覚めて
ごちゃごちゃになった前髪を整えて
また今日の始まりに憂鬱になる
一日の終わりに、明日も頑張ろうと
青い貰い物のハーブティーを飲んだ夜。
私は夢を見た。
遠い過去に戻る夢。
それがいつの過去かはわからなかったが
それは確かに過去の夢。
タイムマシンに乗って、何時間も何年も遡る。
それがたまらなく楽しくて。
戻れない過去、戻らない夜。
小さい頃に眺めてた夕暮れの
青とオレンジに鮮やかな赤が混ざったどこか切ないような感覚が私を染める。
今この状況を幸せだとも思わない。
最後に幸せだと思ったのはいつだったか。
小さい頃に好きだった絵本の終わりは、現実に戻れずその世界に迷い込んでしまう怖い話だった。
その感覚に酷く似ている。
何も考えられなくなる。
時が止まったようではあるが、
そこには無いうるさくて素敵な音が聞こえる。
私は誰で今どこですか。
だれが私で過去は何ですか。
視界が回る世界が廻る
私にこのお茶をくれたの、だぁれ。
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