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勉強は苦手だけど音楽が大好きな私が、メロディー重視の語学習得法をやってみた

はじめまして、Corporate Groupでnoteの運営を担当しているKです。
いつも社員の皆が記事を書いてくれていますが、読んでいて楽しかったので、今回初めて!私も記事を書いてみようと思います。

突然ですが学生時代得意だった科目や、苦手だった科目はありますか?

私は英語と音楽だけ突出して得意で、他の教科は基本全部苦手。
そして、体育がとてつもなく苦手でした・・・
(なかでも球技がダメで、バレーボールは誤って味方の子にボールをぶつけてしまうレベルで苦手でした・・汗)

英語は小学校4年生の時に英会話を習い始め、楽しかったので高校卒業後は外国語の専門学校に通いました。なのでそれなりに得意です。卒業時にはTOEIC800点を取っています。
語学勉強が恋しくなったので最近は土日に韓国語を習っています。
(第二外国語で中国語も1年だけ習いましたが韓国語を学びたくて後回し・・・)

音楽は、2歳から某音楽教室に通い始め、3歳~15歳までピアノとエレクトーン、15歳~10年ちょっとゴスペルを習っていて、glee club(アメリカのドラマで話題になった踊る合唱部)に入っていたこともあり、今はギターとDTMもかじっています。
そんな感じなので仲間からは音楽バカ・音楽怪獣といつも言われる私です(笑)

ただ、体育で唯一といっていいほど珍しく得意だったことがダンスで、今も好きなK‐POPやダンスボーカルグループのコピーを踊ったりしています。この話をすると「なんで踊れるのに運動はダメなの?」といつも聞かれます。でも質問してくれた大体の方が「音楽の領域で捉えているんだね」と納得してくれます。


実は、年末に他部署の先輩と全く同じ会話をしました。
この会話の後、ふと「じゃあ、なんで私は英語(特にリスニング)は得意なんだろう。」と疑問に感じたのですが・・・

これも音楽の領域で捉えていると気づきました。


そこで!

今回は、音楽バカと呼ばれる私のズボラでもできる語学勉強スタート法をつらつらと書いてみようと思います!

「音楽やカラオケ大好き!だけど語学は苦手で、できるようになりたい!」

という方の参考になれば嬉しいです。

【目次】

1.音楽と語学に共通する”聞くこと”
2.音符がわかるあなたへ補足
3.よく出てくる字幕とよく聞く言葉
4.穴埋めパズル
5.簡単な単語を真似して言ってみる!
6.ここまできてから頭を使う
7.最初はぼんやり&ざっくり!が大事

<音楽と語学に共通する”聞くこと”>

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私は、いつも聞くことから語学勉強を始めます
カラオケで歌いたいと思った曲をとりあえず沢山聴いてみるのと同じ要領で、”聞いたことのない知らない曲”を”聞いたことのある知っている曲”にするというだけです。

ここで行うのは耳を慣らすことなので、この段階で意味は一切理解しなくて問題ありません。

ただこの最初の段階がとっても大事。

日本語にも、英語にも、韓国語にも、中国語やスペイン語にもすべての言語にはそれぞれ特有のリズムがあります。
その言語のリズムと流れ、つまり音楽で言うメロディー部分を沢山聞いて、母語に比べてどういう違いがあるのか、耳を慣れさせます。

日本語には緩やかな波があり、英語には日本語に比べて緩急が激しく幅の小さい波があります。その中間にあるのが韓国語、英語よりさらに波が細かくて大きいのが中国語・・・私はそんな風に捉えています。

これは言語に必要な息の使い方によって差が出るなぁと感じます。
中国語を例にとります。例えば、「マ」という音一つに、↗・→・↘・V の4つの発音の仕方があり(気になった方は四声で調べてみてください)それをはっきり発音しないと聞き取れない為、大きな声ではっきりと話す”必要がある”言語です。
逆に日本語は大きな声で口をはっきり開かなくても話せる為、穏やかな話し方をします。

こういうメロディーの違いに耳が慣れると単語の区切りがわかりやすくなるので、最初は何を言っているか意味がひとつもわからなくてもYouTubeやNetFlixなどの動画配信サービスを使って字幕で動画を山ほど見るのがおすすめです。

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音楽的メロディーがつけられている曲を聞くよりも、この時点では言語としてのメロディーが分かる会話などを聞く方がおすすめです。(並行して聴いてももちろんOK)

<音符がわかるあなたへ補足>

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譜面の方がわかるので、譜面で説明して!という方に言い換えると、まず譜面を読んでメロディーの流れをイメージする作業にあたります。
ちなみにこの段階で私は、言語ごとにどの種類の音符が多いのか聞き比べています。

日本語は4分音符ばかりが並んでいるイメージです。子音と母音がセットになって初めて言葉として成り立つ日本語特有のものかもしれません。子音だけ発するような細かい音が少ない(ほぼない)ので、常に同じサイズの音符が少しの高低差をつけて並んでいるイメージで、あまり大きな動きがありません。常に似た進行でメロディーが進んでいきます。これが先述した「日本語は緩やかな波」の部分にあたります。

それに対して英語は、4分音符もあれば付点4分音符♩.(4分音符♩を1としたら、1.5の長さの音)で音を取ることもあるし、最後にさらに細かい8分音符♪や16分音符♬がおまけのようについていたりします(複数形のsなど)。同じ音であればタイ(同じ音同士でつなげて演奏する指示の音楽記号)のように、くっつくこともあります。英語は出てくる音符の種類が多いです。洋楽をイメージするとわかりやすいかもしれません。

最近私が勉強している韓国語はこの中間だと思っています。日本語のように同じサイズの音符が多い中に、子音だけ発音することがあるのでおまけの8分音符♪が出てきます。延ばして発音する単語が少ないので付点4分音符♩. はあまりありません。

言語によって、どういうメロディーがあるのかを聞き比べて耳を慣れさせ、音符の種類を把握する。

私が第一段階で行うのはこれです。

とにかく、ここで言葉の意味は何ひとつ分かっていません(笑)
この段階では、海に行った時に「今日は波の音が静かだな」「今日は波が荒れてて凄い音がするな」と思うように、そういう違いが分かればOKです。

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<よく出てくる字幕とよく聞く言葉>

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耳が慣れてきて言葉の波に違和感を感じなくなったら、よく出てくる字幕と、よく聞く言葉を調べてみます。
ここでできるようになりたいことは、カラオケで歌いたいと思う曲だけれど、テレビでよく聴く曲のサビの冒頭だけは分かって残りの歌詞はわからないので鼻歌という状況です。

初めて語学勉強する人は「はい」という返事一つでも、最初はわからないですよね。
英語は学校でも習うのでイメージしづらいかもしれませんが、例えば韓国語や中国語ではどうでしょう?ちなみに韓国語では「네(ネ)」、中国語では「是(シュー)」といいます。

この本当に初歩の初歩の部分からでよいので、字幕でよく見る「はい」と、なんとなく聞こえる「ネ?」それとも「デ?」を検索してみます。これは正しくは「ネ」なのですが、発音するときの喉の使い方によって「デ」にも聞こえるという人が多いです。同じようなことを検索している人がたくさんいらっしゃるので、ざっくり検索して出てくる正しい単語をまず覚えます。

とは言え、大まかに何を覚えたらいいか教えて!と思うかもしれないので、例をいくつか挙げます。
「はい」「ありがとう」「いいえ」「すみません」「~です」「大丈夫です」「この~」・・・まずはこのあたりの言葉を覚えると良いです。内容はわからずとも会話の流れがわかってくるはずなので、この単語だけ拾って覚えてしまっても良いかもしれません!

<穴埋めパズル>

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さて、会話の流れが分かるようになってくると、その前後の単語なども聞きたい!と欲が出始めます(私は)。

この時も、前述のよく聞く・見る単語、よく聞く・見るフレーズを拾って同じように調べていきます。そうすると自然と会話に必要な単語が埋まっていきます。これは歌詞を見ながら歌を聞いてみる過程にあたります。

ここで私は使えそうな単語、使えそうなフレーズからは調べないようにしています。

もちろんそれも良い勉強方法ですが、私はそのフレーズを繰り返し聞いたり、使わない限りは覚えられないからです。なので、実際に使用頻度の高い単語やフレーズを一つ前に紹介した方法で先に覚えます。

よく聞くフレーズから覚えるというのは、ドレミの歌やさんぽなど、よく聴いたり歌う童謡などから小さい子が覚えていくのと同じだと思います。

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もちろん、ドレミの歌やさんぽの中でも先にドレミ・さんぽばかり覚える子がいるように、そのなかでもよく出てくる単語から覚えればOKです。

<簡単な単語を真似して言ってみる!>

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これは歌詞を見ながら歌ってみるという実践部分です。

語学の専門学校時代「人間は発音できない音は聞き取れない」と、よく教わりました。これは発音できないと違いが理解ができないからだと思います。改めて卒業後に独学で韓国語を始めた時点と、少し勉強した今で比べると、発音できるようになってから明らかに聞き取れるようになったので、私個人の実感では正しいと思っています。

難しいことは何もなくて、これもカラオケの練習と同じです。
洋楽が好きでよく聴くという人とカラオケにいくと、よく「口が回らない!」と言ってるのを聞いたことありませんか?
人間の表情筋はよく使う分(母語に必要な分)だけ筋肉が動くので、使わない筋肉は意識しないと使えません。(他の筋肉と同じです)
口が付いてこないのは口の周りの筋肉が、その動きに慣れていないからです。

リスニングで意味は分かっていても話せない、細かいところが聞き取れないという場合は、英語で会話する環境にいないからではなく、口に出して筋肉を使っていないことが前提にある気がします。
ゆっくりでもなるべくたくさん動かせば、これは自然と追いついてきます。英語がペラペラな人はそれだけ沢山英語を話した(口に出して使った)証拠です。

歌も言葉も、例えでたらめでも"そんな感じの雰囲気の音"を声に出して言ってみると、後から口の動きは自然とついてきます。それから正しい単語と意味をつけ足していけば自然に整います。(よく「日本語英語で発音が悪い」とか聞きますが、私はイギリス英語やアメリカ英語と同じ訛りだと思っているので、最低限LとRや、BとVの違いなどが伝わる発音になればOKです。)
これは赤ちゃんのしゃべり始め段階と同じかもしれません。

よく語学で言う「耳が良い人」はここをきちんと練習した人な気がします。

発声の仕方・発音の違いを理解することに、真似して言ってみることは必要不可欠です。

ちなみに私はヒップホップが好きでよく聴くので、この段階でアップテンポのポップスと一緒によくラップが多い曲を選んで聴きます。
ラップって早口のことが多いと思いませんか?ラップのスピードに聞き慣れると普段の会話やバラード・ミドルテンポの歌詞が聞き取りやすくなるので、大好きなラップを真似しながら口を慣れさせています。
ここでもまずは聴いてみて、だいたいこんな感じかなという音をでたらめでも声に出して言ってみて、それから歌詞をちゃんと見て答え合わせをしています。

とにかく簡単な単語でも、言葉に出してみる!

というのが大事です。
段階を経て長文を読むようになってからも、音読することで理解して聞き取れるようになるので、声に出してみましょう。

まず、この声に出して言ってみることを習慣づけてから、初めて単語帳で勉強をすれば良いです。最初から単語を勉強しようとすると挫折することが多いと思うので、頭を使うことは後回しにしましょう(笑)。

<ここまできてから頭を使う>

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はい、念を押すようですが私は頭を使うのが嫌なので(笑)、ここまで来てからようやく、皆さんが思い浮かべる語学勉強の最初のステップ「文字を覚える」「単語の練習」に入ります。(ちなみに文字を覚える際、ハングルのように子音と母音が分かれた成り立ちをしているものはカードを使ってパズルのように覚えると簡単に覚えられます。)

頭を使うといいましたが、単語の勉強も電車の中でぼーーっと眺めながらパラパラと単語帳をめくって、決めたページ数を一通り見てから、覚える作業に入ります。

歌詞を覚えるときももちろん沢山歌って覚えるんですが、似たような流れで覚えています。ピアノやギターなど楽器を演奏する方も、多くの方がフワッと全体の譜面を見てから細かいところを順番に覚えていきますよね。

単語は基本的に1回では覚えられない為、正直時間はかかります。
ただ、単語においてはある時点から劇的にできるようになる人はほぼいないということを大前提に、刷り込みをどれだけできるかだと思うので初めはぼんやりで良いです。

1日1時間やるよりも、1日3分を20日つづけたほうが同じ60分でも染み込んで覚えていくはずです。

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自分で自分に刷り込みをすることが語学では大事になってきます!

<最初はぼんやり&ざっくり!が大事>

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さて、ここまで一通り私の語学勉強スタート法を書いてみました。
すべてに共通してぼんやりと全体を捉え、それから細かい部分を詰めていくという勉強方法を取っています。

リスニングも最初から細かく聞き取れる人なんてまずいないですし、リーディングも最初からきちんと読める人もいないです。私も初めて英会話教室に行った時「世界地図を描いて」と言われているのが分からなくて、悔しくて泣いてました(笑)でも、わからなくて当たり前なんです。

音楽においても流行っている曲・歌いたい歌を覚えるとき、沢山聴いて沢山歌いますよね。今回紹介したことは、それと同じことを細かくステップ分けして、中身はざっくりとやっているだけなので、実は簡単です。

英検やTOEICなどの資格を取りたい!という方は、特に今回紹介した作業を十分行ってから問題を解いたり、長文を読む練習段階に入ると良いと思います。
というのも、私が単語から勉強を始めたときは大体続きませんでした・・・
そもそも言語の流れと波がわからないので正しいイントネーションの具体的なイメージがなかったからです。

私はそもそも小学校の頃、あまりにもハリーポッターが大好きすぎて英語版のハリーポッターを読みたい!と思ったところから英語の勉強を始めたのですが、単語から始めたので何度も挫折しました(笑)

推しの為に語学勉強したい!と思って買った単語帳を開かない方はわかるかも(笑)

結局、当時の英語勉強も、聞くことをスタート地点にして途中で言語の波が分かるようになってから、勉強の進みも早くなった気がします。

「語学ってなんだかとっつきにくい・・・勉強は苦手・・・」と思う方、「身振り手振りである程度気持ちは伝わるでしょ!なんとかなる!」という方、「音楽は好きだな、カラオケ大好きだな・・・洋楽やK-POPも歌ってみたいな・・!」という方にこそ!

まずは言語のメロディーを聞くという勉強方法をお勧めします♪

楽しく言葉の壁を壊していきましょう!

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