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感想文(映画・ドラマ・本などいろいろ)

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なにかのコンテンツを観て、読んで、感じた『感想文』です。 感想、なのであまり推敲していない場合もあります。ご容赦を。 <これまで【note】に綴った日記をカテゴリー分けしまし… もっと読む
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2018年1月の記事一覧

120分の1

120分の1

夕方、ようやく締め切りの原稿をあげて一息つき、携帯を見たら、いつになくnoteの反応があった。しかも少し前に書いたものに「スキ」が増えている。

どうしてだろうと思い調べてみたら、今週の「#コンテンツ会議」で取り上げられていた。

選んで頂いたのは、以下のnoteである。

昨年の10月1日から、毎日書き始めてまもなく4ヶ月。
今日のこのnoteで、121日め。
note公式に選んで頂いたのは、お

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小劇場の熱を求めて

小劇場の熱を求めて

初めて小劇場の芝居を観たときの衝撃。
19歳で感じたあの興奮を、わたしは忘れない。

たしか、1986年の秋ごろだったと思う。
たったひとりで、名古屋の大須にある古ぼけた小屋へ足を運んだ。

南河内万歳一座『唇に聴いてみる』。

おそらくなにかの演劇雑誌で公演があることを知ったのだろう。当時は「演劇ぶっく」を愛読していたからそこに載っていたのかもしれない。わたしはごく普通の短大生で、他大学のサッカ

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オリジナル脚本だからこそ

オリジナル脚本だからこそ

日本のテレビドラマは、小説や漫画原作による「脚色」が圧倒的に多い。
わたしはオリジナルこそが脚本家の真髄であり「脚本」だと思っている。

かつて原作のあるサスペンスドラマを多く書いていたわたしは、まったくゼロから自分の力でストーリーを構築する「オリジナル」を書きたかった。だからこそ、脚本家の力量が問われるオリジナルの難しさを、「書く側」からも実感している。とくに日本では、オリジナルを書いてもプロデ

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初笑いは初落語

初笑いは初落語

タイトルに「初笑いは初落語」と書いたが、正しくは初・桂文枝である。

落語はこれまでにもテレビで観たことはあるし、ナマで聴いたことも数回はあると思う。だが、面白いと感じたことは一度もなかった。

だから、落語好きの夫に何度誘われても「わたしは行かない。興味ないし」と断り続けてきたのだが、今年は「行ってみる」と返事をした。結婚十何年目かにして初めて行くと言ったのだから、「ホントに?チケット買うよ?い

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小明(シャオミン)

小明(シャオミン)

それは、嘘よ。
努力すれば未来は変えられる?

何も変わらないって、
あなたもわかっているくせに。

綺麗ごとはいらない。
安らかにねむりたい。

欺瞞に満ちたこの世界で
信じられるのは、わたしだけ。

空しさを重ねて捨てて
ただ生きる夜があるだけ。

闇も死も
暴力も恫喝も
豊かさも愛でさえ
怖くなんかない。

怖いのは、そう、
たぶん、わたし自身。

映画『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』

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