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真の利他性を持って生きたい! 本「利他とは何か」★4

【コロナ時代。他者と共に生きる術とは?】

2021年 伊藤 亜紗、中島 岳志、若松 英輔、國分 功一郎、磯崎 憲一郎

利他主義、重要性、可能性、負の側面、危うさ。
5人の利他をめぐる思考。

利他について、何となくの理解でいて、
真剣に考えた事もなかったが、
改めて、この5人の考えを聞くことで、
腑に落ちたり、新たな発見したり、
少し利他の本質を理解できた気がする。
(結構、難解で理解できない部分もあったが)

本当の利他は、「うつわ的利他」で、「余白が必要」
そして、「人知を超えたオートマティカルなもの」ではないかと。

1. 伊藤亜紗
困ってる人のために、という周囲の思いが、全然本人のためになってない
J・アタリ、合理的利他主義、P・シンガー、効果的利他主義
共感よりも理性にもとづいて利他を行うことが重要、地球規模の危機は共感では救えない
共感から利他が生まれるという発想は、共感を得られないと助けてもらえないというプレッシャーにつながる、相手にへつらう
他者のコントロール支配、利他の最大の敵、善意の押し付け
利他の大原則、自分の行為の結果は予測できない、見返りは期待できない
よき利他には必ず、自分が変わること、が含まれている
うつわ的利他、享ける、余白スペース
利他とは聞くことを通じて相手の隠れた可能性を引き出すことである、と同時に自分が変わることである、そしてそのために善意を押し付けるのではなく、うつわのように余白を持つことが必要

2. 中島岳志
贈与の残酷面、支配、慈悲と尊厳はペアで、哀れpityによる利他的行為は一種の支配的立場が生まれてしまう、compassion慈愛の強い哀れみ
オートマティカルなもの、利他は私たちのなかにあるものではない、常に不確かな未来によって規定される

3. 若松英輔
忘己利他もうこりた、最澄
自他不二、二に在って一に達する道、これが不二の世界、二の壁を超える不二
真の個人主義は真の利他主義、自己を拡大する時、彼は他人を拡大しつつある、個の道は真の意味で利他に通じる
利他は行うのではなく、生まれる
考えを超えた仕事に、自他という二元を超える地平が拓かれる
行いによって利他は始まり、沈黙によってそれは定まる、沈黙の秘技、無為
計算された利他は、本質的な意味では利他たりえない
自と他がひとつになること、そのあわいに生成するのが利他であり一なるもののあらわれ

4. 國分功一郎
中動態?
意思とは過去との切断?
意思と責任
責任から利他へ、中動態においてとらえられた応答としての責任、中国由来の概念である義に近い
自己が行為の場所となり、生成変化が起きていくこと

若松英輔さん、去年辺りから
好きになりつつあって、この本買う
きっかけにもなったんだけど、
今回ちょっと難しめ。でも好きかも。
それより、國分功一郎さんの中動態の話、
興味深いが、全然分からない笑 難しい…。

こんなに「利他」を考えると、
深いものなのか。

真の利他性を持って生きたいものだけど、
なかなか難しいか。
「個の道は真の意味で利他に通じる」
が、理想的っぽい。

(^^)/

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