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『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』

 見て来ちゃいました。ロードショーの幕開けは、11/23(木・祝)でしたが、その翌日の金曜日、休みがもらえたので、午後、見て来ちゃいました。

『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』です。前作『翔んで埼玉』が大変な話題になり、その“まさかの”続編なんです。

 この『翔んで埼玉』は、もともとは、魔夜峰央作による漫画を原作としたものです。

 私は、さかのぼること20数年前に、その漫画を購入し、その埼玉ディスリにびっくりしたものです。

 さらにその十数年後、再度、目にした本屋でさらに購入し、埼玉県出身の人に渡したところ、「なんじゃ、こりゃぁ~」という反応でしたが、そのしばらく後、映画化されるという話を聞き、さらにびっくりしました。
 ※前作『翔んで埼玉』は、残念ながら、テレビでしか観ていません。

 前作に出てくる「埼玉県人は、そこらへんの草でも食っておけ!!」というセリフは、スゴい印象的で、そのようなセリフを寛大な心で受け入れた埼玉県人に敬意を表します。

 今回のまさかの続編は、埼玉県を横断する武蔵野線を作るにあたり、「(埼玉県人の心を一つにするために)埼玉(の越谷)に海を作る」という目的のため、主人公のGACKTが、和歌山県の白浜海岸の(白い)砂を取りに、船を出すシーンから始まります。

 その船は難破したものの、GACKTは、和歌山県の白浜に漂着します。そこは、関西を牛耳る大阪府民専用の観光施設になっていました。

 白浜に置かれたタワーは、大阪府民・神戸市民・京都市民から、底辺と見られる(失礼!!)和歌山・奈良・滋賀県民の収容所となっており、和歌山・奈良・滋賀県民は、それはそれはひどい扱いを受けていました(話の設定上のことなので、かえすがえすも失礼!!)。

 そこで、埼玉解放戦線のリーダーであるGACKTは、滋賀解放戦線のリーダーであり、白浜を探っていたに救出され、そこから、紀伊半島の森の中を抜け、滋賀に徒歩で、逃れて行きます。
 ※私は、和歌山の森の深さを知っているので、これがどんだけ荒唐無稽っぽいか、よくわかりますが、まぁ、お話ですよね。

 和歌山・奈良・滋賀県民は、大阪に入るのに、「通行手形」が必要とされるという差別を受けており、その撤廃に向けて、GACKTと杏は、何と「琵琶湖の水を止める」のです。

 その間、無慈悲な大阪府知事の片岡愛之助とその妻である神戸市長の藤原紀香(実際に、現実世界でも、この二人は夫婦です。)と京都市長の川崎麻世は、傍若無人の限りを尽くします。

 してみると、この続編は、滋賀ディスリというより、大阪府民の傍若無人ぶり(失礼!!)をネタにしている大阪ディスリのような気がします。

 滋賀県民は、非常に良民の描かれ方をしており、そこにも、東京に対する埼玉と似ているところがあるということなんでしょうか。

 面白いのは、大阪府知事が、罰として、人民を「甲子園へ放り込んどいたれ」(大阪弁)と言って、甲子園という収容所に放り込むのですが、そこが、まぁ、ものすごい(“粉もん”の)ワールドなんですよ。

 その“粉もん”には、恐るべきパワーがあり、日本全国を「大阪植民地化計画」にさせるだけの力があるのですね。

 そして、最後、大阪府知事は、その粉もんを載せた“あるモノ”を発射させて、東京を大阪の植民地にしようとします。
 ※これは、笑えるところなので、内緒にしておきます。

 それはまぁ、地域性を活かしたディスリ満載の笑える話でした。少し残念なのは、二階堂ふみの出番が少なかったことでしょうか。さらなる続編は果たしてあるのでしょうか。

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