見出し画像

発達障害の悩みと克服法~コミュニケーション~

こんにちは!精神科医が推薦するADHD克服カウンセラーの舩曳です。

発達障害図

まず昨日も使ったこの図ですが、発達障害を考える上で、ASD(自閉スペクトラム症)だけに限らず、ADHDやLDもコミュニケーションが苦手な方が多いです。

ですので最後に練習方法や克服法を含めてお伝えしますね。

その前にコミュニケーションとは何かをカンタンに説明します。

コミュニケーションとは

言語のコミュニケーション(バーバルコミュニケーション)、身振りや視線など言語を使わないコミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)の2つがあります。診断基準としてもこの両面から、発達障害の3つの特徴の1つ、

「コミュニケーションの特徴(問題)がある」

と診断されます。

診断基準の他の2つはまたの機会に書きます。

このコミュニケーションの特徴とは

・話が長い

・時系列に話したがるが、全体的なまとまりがない

・一方的に話すマシンガントークになりがち(合いの手も入れられないほど)

・相手の話を一度で理解出来ない、あるいはしにくい

・忘れた、聞いていませんでしたで起こるミスが多い

・ほとんど黙っていて、受け身。話そうとしても出来ない、出来にくい

などでしょうか。

これらは次に伝えることが原因で生じていると言われています。


発達障害全般の人がコミュニケーションがうまく取れない理由

端的に言うと

「メモリ不足」

です。

最近ではスマホやPCの機能の1つとしてメジャーになったメモリですが、メモリとは同時処理の容量のこと。そして発達障害の方はほぼ全員がこの

【メモリが小さい】

です。

メモリをもっと深く理解してもらうため、机の大きさによく例えて僕は説明をします。

画像2

定型発達(一般的に発達障害がない)とされている人の机の大きさが上のこの図くらいだとすると、発達障害の方の机は、

画像3

A4サイズくらい。

ですので、同時に出来る作業に差が出ます。これはコミュニケーションはメモリを食う作業なので、一度に理解出来る容量に限界があったり、逆に

「全体の流れ」

「話しているうち」

に忘れてしまいます。そのため話が拡散したり、マシンガントークをしたり(今話さないと忘れてしまう、あるいは脳の回転に口を合わせる)

「あれ?何を話していたんだっけ?」

ということが起こりえます。

そのため、ASDだけではなく、ADHD、LDにもメモリ不足があるため、発達障害には共通して、

コミュニケーションがあまり得意ではない

という困り感が生まれることがあります。ちなみに全員が全員ではなく、一部コミュニケーションが適応的なタイプの方も居られます。今回はそれは言及しません。

では、一番気になっている苦手なコミュニケーションの克服法を見てみましょう。

コミュニケーションの訓練方法

まずリアルタイムのトレーナーが居るほうが望ましいです。ハマる人はハマって良くなるとは思いますが、一方的な動画や本だけではどうしても限界があります。

そしてコミュニケーションのパターンを出来る限り増やしてもらうようにしています。

要は

「苦手な臨機応変なやり取りではなく、覚えたパターンの引き出しをスムーズに開けて話していく」

ということ。

実際僕もADHDなので、以前は話が長かったです。ですが、あるトレーニングをきっかけに一応心理カウンセラー出来るくらいまでにはスキルを身につけることが出来ました。

要はパターンを増やせばいい

これが究極の答えなのですが、

「どうやってパターンを増やせばいいのか分からない」

というのが気になるところだと思います。

具体的な方法とは

「紙とペンを使う」

です。当たり前過ぎてすみません(^_^;)

トレーナーが必要と言ったのも、今リアルタイムで紙とペンを使って教えてもらう必要があるからです。

コミュニケーションを少し分解すると、

・テーマ(話す内容)

・間

・相手の話を理解すること

・適切な回答をしてから、自分の話

と普段何気なくしていることがあるのですが、これが

「紙とペンを使うだけ」

で克服することが可能です。


一例として挙げると、発達障害を持つ人の話が長かったり、段々こちらの言いたいことと違う流れになってきたら、

「でね、さっき言ったことなんだけど」

と前フリをしながら、おもむろに紙に書き出す。こうすることで違和感なく、会話の主導権を正しく戻すことが出来ます。もちろん症状が重たい人の中には、それでも話を辞められない人が居ますが。


メモリが不足しているとは

「視覚情報の方が聴覚情報よりも理解しやすい」

と思って下さい。メモリが小さいとその場に残る文字や絵は理解出来ても、消えてしまう音声情報は、一度理解出来なくなったあとは、雑音にしか聞こえません。で、理解出来なくなって、面白くないので、自分の会話を始めると。ある程度訓練していくと、分からないことを相手に尋ねることが出来るようになります。


発達障害の特徴が分かっていないと、一般的には話す方が書くよりも手間もかからずラクですし、何より

「たくさん言えば、通じる」

と思っているので、同じことを何回も言わせられることになります。

これはお互いにとって時間と労力の無駄です。もっと効率的なのは、

「紙に書いて視覚化して、注意をそこに向けさせること」

これを何度かしていき、

「最初に結論から言う」

と紙に書き、何度か訓練していくと、話す方も上手になります。

なぜなら、着地点が分かっている話なら、聞いている側もサポートしやすいからです。

発達障害でコミュニケーションの特徴で困っている人は、

「本人だけが分かっている着地点に行きたいが、結局着地点を見失って、2人とも途方にくれる」

のです。2人で最初から着地点が共有されていると、サポートを受けつつでも、会話を構成出来るようになるため、コミュニケーションの【成功パターン】を数多くマスター出来ます。


一度覚えたパターンは発達障害の方は覚えてそのまま話すことも得意な方が多いです。

また対人コミュニケーションを上記で分解したため、難しそうに思えるかもしれませんが、パターン数で言うと100もないのではないでしょうか。

実際僕はそれでやっています。


また音声でも今回の内容は作ってみたいと思っていますので、いや動画にしますので(笑)、そちらも御覧くださいね。

また上記のトレーニングで気になることや実際受けてみたいと思った方は、こちらの公式LINEまでお気軽にご相談下さい。

精神科医が推薦するADHD克服カウンセラー舩曳

#発達障害
#発達障がい
#ADHD
#ASD
#LD
#注意欠陥・多動性障害
#多動
#注意力持続しない
#話が長い
#心理カウンセラー
#心理カウンセリング
#臨床心理士
#公認心理師
#大人のADHD
#ADHDあるある


文章を書くのは大好きなんですが、フィーリングで書いているときには、誤字脱字もあるかと思います。前後の繋がり分かりにくいときには一言教えていただけると助かります!読んでくれて感謝!