小川で小ブナを釣った日々/遥かな昭和
イラストエッセイ「僕の昭和スケッチ」」72枚目
上の絵はお袋の在所の風景を描いたものです。
見渡す限り野原と水田が続き、小川の水は綺麗に澄んで、見上げる空は何処までも青く、川上には水車小屋のようなものが見えました。
そんな春の日は、日がな一日乗っ込み釣り。
(産卵期に魚が岸近くの浅場にやってきて盛んにエサを食う時期の釣り)
春になると、田んぼの脇の小川でも鮒が沢山釣れたのです。
時には思わぬ程大きな鮒が糸にかかる事もあり、
銀鱗を輝かせるその魚体に目を見張ったものです。
ごく平凡な田舎の一日なのですが、美しい一日でした。
*場所は岐阜県黒野村 1960年前後かと思う.
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