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記憶の中の落語家【8】二代目桂枝雀【*】
4月から始めたこのシリーズ、「テレワーク」中の気晴らしとして始めたのであるが、いったん区切りを付けることにする。というのも、私の職場(私立女子大学)では6月1日(月)からの「対面授業再開」を決定したためテレワークも終了となるのだ。個人的には、少なくとも前期終了までは「遠隔授業」を継続すべきと思うが、意思決定の場から離れた身には従うしかない。
さて、トリに登場するのはこの人しかないであろう。米朝
記憶の中の落語家(7)三代目桂文我【*】
[画像は、前田憲司『桂文我』(喜迴舎、1995年)より引用)]
私がこの連載で取り上げているのは、原則として自分が生で見た落語家かつ鬼籍に入られた方を対象としている。1954年生まれの私が生の落語を楽しんだのは、高校時代の落語研究会(1970年4月〜1973年3月)の活動で仲間と通った道頓堀・角座での3年間である。その後、落語をライブで楽しむことを再開したのは、今の職場に赴任した2004年以降