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「私と落語」 はじめに

 1954年11月生まれの私は、2020年3月31日をもって職場を定年退職となった。もっとも、諸般の事情により新しい契約を結んで4月以降も通うこととなったが。とは言え、人生の大きな節目を迎えたことには変わりない。そこで、来し方を振り返り行く方を展望する作業を、この場を利用して始めることにした。
 敬愛して止まない桂米朝師の『落語と私』は、1975年=師が50歳の時に発行された落語関連本の中の古典的名作である。「愛読書は?」と問われれば、迷うことなくこの書を挙げる。来し方を振り返るとっかかりに、師にあやかって「私と落語」と題してこれまでの落語に関する見聞と知見を纏める作業を始めてみたい。果たして「サゲ」までたどりつけるかどうか、いささか不安ではあるけれど。


#落語 #桂米朝