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病んだら捨ててみる

9月24日。
久しぶりに何の予定もない、真っ白な日曜日。

とことん一人になりたくて、横浜の臨港パークで小説を読んで過ごす。
夏の終わりを告げるような涼しい潮風、それに揺られる木々の音、パステルカラーの夕焼け。
コーヒーをお供に小説「スマホを落としただけなのに」に没頭した。
だいぶ前に流行った作品だけど、流行っただけあって
読書慣れしていない僕でも没頭するくらい面白い。



前回の投稿をした日から今日に至るまでに、サークルでの人疲れをきっかけにパンク寸前だった僕はいろんなものを断捨離した。


まずはじめにLINE・note・note広報用のX(旧Twitter)アカウント以外のプライベートSNSを消した。


SNSでつながっていないと切れてしまうような
(言い方めちゃくちゃ悪いけど)取るに足らない人間関係を整理したかったのもあるが、
友達と出掛けたり、家族と食事をしたり、日常のあらゆるイベントを
「SNSに載せなきゃ」という義務感でこなすように
なっていて、心から楽しめていないことに気づいたためだ。
ついでにLINEでも、(正直消しても消さなくてもよかったが)なんとなく身軽になりたくて"ともだち欄にいるだけの人"を断捨離したところ、人数が半分以下になった。ちょっとだけ心が軽くなった。



次に、「他人ウケ」を捨てた。


厳密にいうと、捨てるための第一段階といったところだろうか。

最近、カウンセラーの先生と話していて気づいたことがある。
僕はメンタルの調子が落ちるほど「他人からの評価」を得ようとする傾向が強いとのこと。
そしてその願望が満たされることはなく、また更に病んでいくという負のループが生まれやすいとのことだった。


思い当たることの一つに、髪形があった。
つい最近まで髪を長く伸ばし、流行りのセンターパートにしていて、それが周りからすごくウケが良かった(特に女子からのウケが良かった)。

自分のしたい髪形は別にあって、早くバッサリ切りたいと思っていたものの
そこそこ奇抜なスタイリングなため、好き嫌いがだいぶ別れることは必至。
ウケのいい自分を捨てる勇気がなく、伸ばし続けていた。

だが気づけば"自分の心の本音"を無視し続けたせい
ウケのいい見た目をしているはずなのに、人前に出る自信がなくなり
「自分って何のために生きてるんだろう」と虚無ってしまう瞬間が度々あった。
たかが髪形がきっかけで、だ。

そしてついに、ウケる髪形を捨てた。


最後に、合わない枕を捨てた。



うつを発症してから、首・肩こりにずいぶん悩まされて
鍼治療、ストレッチ、筋肉弛緩剤などあらゆることを試したが根治はせず。
そしてつい先日、「枕が悪いんじゃね!?」という結論に至り
うつを発症する少し前から使用していた枕を捨てた。そして新しい枕に変えた。


これらの断捨離を遂行した結果、すこぶる調子が良くなった。
SNSを辞めたことでスマホに張り付いている時間が減り、ニュースや自分が読みたい本などの「濃度の濃い情報」を得られるようになったし
他人ウケを捨てたことで、(まだ数日ではあるが)人前で自分らしく素に近い状態で振る舞えるようになった。
そして枕を変えた結果、首・肩コリは嘘のように消え
睡眠の質もかなり改善し、眠りが深くなった。
(深くなりすぎて、2回くらい会社に遅刻しそうになったのはここだけの話)


メンタルが落ち込んだ時、「サプリメント」「ヨガ」「瞑想」など
新しいモノやコトを取り入れる事に注目しがちだが
よりシンプルに、いらない物を捨ててみることも
新しいなにかを始めるのと同じくらい大事なのかもしれない。



ということで、賛否両論否多めな髪形になりましたが
これからも何卒よろしくお願いします。



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