第0話 何者かでありたい
2022年、春。僕は鬱病になった。
家族や友人、恋人にも恵まれた東証一部上場企業の営業マン。
大学受験の時に発症した不安障害もいつの間にか消え去り、彼女とは結婚の話も出て
何もかも手にした順風満帆な人生が待っている・・・はずだった。
ある日、僕は何者でもなくなった。
何者でもない自分が許せなくて
生きるのを辞めてしまおうと考えたことが何度もあった。
家族や友人の支えもあり、再び生きる道を選んだけど
まだ何者でもない。
何者でもないうえに、鬱病や不安障害などといった
ありがた迷惑ありがた抜きな肩書だけがついてきた。
泥臭くでもこれからの歩みを止めないために
ここに何者でもない25歳独身の闘病生活日常における
独り言をここに残していこうと思う。
いつか何者かになるために。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?