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自分らしさについて

長らく自分らしさを追求してきた私は降参した。

自分らしさってもしかすると、幻なのかも?と思ったのだ。


私は「らしさ」をしっかりと持った人になりたかった。

自分というニンゲンにユニークな色をつけたかったのかもしれないし、あなたらしい!って言われた日には、自分は個性を持った人間なんだって認められたような気がしたのだ。


実際、自分も人に対して

ああ、○○ちゃんらしいな とか

いかにも○○君らしい! なんて思ったりする。

そう思う度に、彼らにはちゃんとしたキャラがあってそれが成立しているんだな〜すごいやと思った。同時に、私ってどんなキャラなんだろう?どんな個性があるんだろう?自分らしさって、一体何ぞや?なんて思ったりも、ね。


でもね、大発見したのだけど….


どうやら、人の数だけ自分があるっぽいの!



というのも、私はいつなんどきも「同じ私」を貫けないんだなって。

接している人たちによって、「私」はその都度変わるんだなって思った。


そして、接している人たちが抱く「私」に対するイメージも人それぞれで。


私のことをドジだと言う人もいれば

頼りになると言う人もいて


明るいと言う人もいれば

大人しいと言う人もいて


はきはきしていると言う人もいれば

遠慮しすぎだと言う人もいる。


自分自身も、相手によって引き出される自分が違うと感じる。

例えば、この人と話すときの自分は饒舌だ!と思う時と、この人と話す時の自分は何も話せなくなってしまう!という瞬間があったりだ。


✳︎


確かに、私らしさというのはある程度あるのかもしれない。

性格とか、好き嫌いとか、価値観とか。

でも、それが全部じゃなくて、絶対じゃなくて

どんな人の前でもその「私らしさ」は揺るぎなく存在する訳じゃなくて。


「私らしさ」はどの人と接するかによってコロコロ変わる。


自分とその時接している人の掛け算で、その時引き出される私が決まるんじゃないかなと思った。


✳︎


関わる人との相性によって、引き出される自分が変わる。

だったら、私らしさについてそこまでこだわる必要もないかもしれないと思った。

だって、その都度変わっちゃうのだから。


こうして、私による「私らしさ探しの旅」は、ひっそりと幕を閉じた。



それを知った上で、だ。


私は、この人といる時の自分が好きだなぁと思える人たちと一緒にいたいなぁと思う。

掛け合わせた結果、私が嫌いだと思う自分が出来上がってしまうよりも

この人といる時の自分は、明るい、楽しい、よく笑うなぁと思える人と一緒にいたい。


そういえば、先日出席した結婚式で、新婦さんが

「あなたといる時の私が好きだから結婚しようと思いました。」

って言ってたのがすごく素敵で。


その人のことが好きだからと言う理由でパートナーを選ぶのはあるにしても

その人といる自分のことが好きだからと言う理由もまた最高だなって思った。




関わる人の数だけ、新しい自分がいる。

新しい、おもしろい発見だったな。


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