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偶然観たNetflixのクィア•アイから仕事の醍醐味を学んだ
昨夜、クィア•アイの日本版を鑑賞していた。
これが、もう、めちゃくちゃおもしろいのだ。
ざっくりと説明すると、ファブファイブと呼ばれている、とある分野のプロフェッショナルである5人組のゲイが、『1人の人間』をまるごとプロデュースしちゃうという番組だ。
昔、劇的ビフォーアフターという番組があったけど、あれの人間版という感じ。
クィア•アイでは誰かの人生のビフォーアフターが見えちゃうのだ。
そして何より、ファブファイブから『仕事の醍醐味とは何か』を教わった。
■みんな自分のLOVEを通して、人を喜ばせている
まずファッションデザイナーであるタンさんは、依頼人の服装をプロデュースする。
スタイリストの役割を果たす彼は、センスが抜群なので、きっとひと目見ただけで
「うーん。あなたのパーソナルカラーは深緑ね!緑系のお洋服を集めていきましょう!」
とか言うのかな?って思っていたけど
むしろ逆で、彼はいつもカウンセラーのように依頼人にたくさんの質問する。
『シンプルな服が多いね。これはあなたがシンプルな色合いが好きだからなの?それとも何か別の理由があるの?』
『本当はどんな服装をしてみたい?』
『夢のようなクローゼットを作るとしたら、そこにはどんな服が並んでいる?』
すると、白や黒の服ばかり着ていた依頼者は本当はカラフルなお洋服を着て、自分を表現したいけど、人の目が気になってできないんだということが判明する。
”本当の自分を出したいけど難しい”
それが依頼者の悩みだった。
タンさんは依頼者のなりたい姿を徹底的に聞き出した上で、その人に合うお洋服をおすすめする。
注目すべきは、それを試着した依頼者たちの表情だ。もう本当に、パアッと明るくなるのだ。
背筋も伸びて、生き生きして、嬉しくてくるっと回ったりしている。それを見て、はしゃぐタンさん。見ているこっちまで幸せな気分になる。服装を変えるだけで、こんなにも自信が生まれるんだな....って思った。
彼の仕事は、「ファッションを通して自分らしくあること」を見つけるお手伝いをすることだ。
そして、シェフであるアントニさんは依頼人に料理を教える。
料理に無関心な依頼人はキッチンにあまり立っていなかったり、ほぼ空っぽの冷蔵庫には冷凍されたお米だけが入っていたり...。
アントニさんは依頼人に応じてその時一緒に作る料理を決める。
私が観たエピソードでは甘いアップルパイが出てきたり、恋人と再会を控えている依頼人のエピソードでは、ロマンティックなカクテルの作り方を伝授していた。
依頼人はアントニさんに教わった料理を、今度は大切な人にご馳走する。その一緒に食事するときの姿が、もうとにっっかく、幸せそうなのだ。
愛情込めて、丁寧に作ったご飯はとってもおいしいこと、それを誰かと一緒に食べるとさらに幸せな時間になることを、彼は教えている。
アントニさんのお仕事は、「食を通して人を豊かにする、温かい時間を創造する」ことだ。
そして、カリスマ美容師であるジョナサンさんは依頼人のヘアメイクをプロデュースする。
彼の素敵だなと思うところは、髪に触れた瞬間とっても褒めるのだ。
素晴らしい髪質だね!カールがいい感じ!とにかく、肯定する。彼が隣にいるだけで、自己肯定感が10くらいアップしそうだ。
タンさんと同じように、依頼人のなりたい姿を知った上で、似合うと思う髪型とメイクを提案するジョナサンさん。
完成して鏡を見せたとき、依頼人は目を輝かせて歓声を上げる。
髪型とメイクを変化させるだけで、依頼人が理想の自分に近づき、以前よりも自分のことを好きになる瞬間が見える。
ジョナサンさんの仕事は、「ヘアメイクのアドバイスを通して、依頼人をより輝かせる」こと。
インテリアデザイナーであるボビーさんは、依頼人のお部屋を大改造させる、いわゆるビフォーアフターの匠的存在だ。
番組の最初に映し出された部屋と、最後に出来上がった部屋はまるで大違いで、毎回依頼人と一緒に、うわあー!と叫んでしまう。
自分らしさと大好きなものが詰まった、帰ってきたくなる部屋、快適なベッド....。
彼も他のメンバー同様、依頼人が何を大切にしているか、部屋に何があればハッピーになるのかをじっくり聞き出した上で、デザインを考える。
依頼人が出来上がった部屋に入った瞬間、毎度飛び上がって驚くのだけど、誰よりも満足そうに、うっとりして眺めているのはボビーさんだ。
他のメンバーもすごーい!!ってテンション上がってて、なごむ(笑)
彼の仕事は、「依頼人が生き生きと生活できる空間をデザインする」ことだ。
セラピストのカラモさんは、前向きになれない依頼人の心にそっと寄り添い、過去に何があったのか、何に悩み苦しんでいるのかを優しく、親身になって聞き出す。
そして的確なアドバイスをしたり、時には同じ悩みを乗り越えた人を紹介したりして、トラウマを乗り越えるための療法をする。
今まで上手く外に出せなかった感情を少しずつ表現していく依頼者は、涙することもあるけど、背けてきたことに真っ直ぐ向き合っていく。
カラモさんの仕事は、「対話することによって、依頼者に一歩を踏み出すきっかけを与える」ことだ。
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彼らのミッションは共通して誰かの人生にポジティブな影響を与えること。
それを自分たちが得意で大好きなことを手段として、実現している。
色んなやり方がある。この番組を観てそう思った。
クィア•アイって、『仕事を通して人が喜ぶ瞬間』ってのが観れる、ものすごい番組だなぁ...って思った。自分が大好きなことを通して、誰かの役に立つ。これぞ、本質!って感じがするのだ。
人気の理由が分かった....!
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きっと、クィア•アイだけじゃなくて、映画やドラマは移動できない今、新しい世界を覗いたり、学んだりするためのツールになるんじゃないかなって思う。
そこには私の知らない景色や誰かの人生があって、観るだけで社会見学している気分になる。
のんびりNetflixを観る時間は無駄じゃなくて、むしろ学びの時間だなって思った昨夜..。
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