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ライフスタイルがタイプです

ウィンとフィリックスという大好きなベトナム人夫婦の友達がいる。

数ヶ月前に出会い、ハイキングに行くからもしよかったら一緒に行こうとお誘いしてくれた。

2人はベトナムで生まれ育ち、大学に行くためにメルボルンに渡り、そこで偶然出会って結婚したらしい。卒業後は現地就職し、これからもメルボルンに住み続ける予定らしい。




ハイキングが趣味のひとつだと言う2人は、私とティムに自然遊びの楽しさを存分に教えてくれた。

ハイキングをする前にまずは美味しいものを食べようと、クラッカーにカマンベールチーズとブドウをのっけて差し出してくれた。外で食べるおやつはいつもに増して美味しかった。


ベストオブオヤツ


ジャングルのような大自然の中を歩いたのは初めてかもしれない。

天にも届きそうなくらい高い木々が茂る中をお喋りしながら歩き続けた。もはや大冒険だ。



ウィンは葉っぱの絨毯の上に転がっている栗を拾って、これはローストするととっても美味しいんだよ!!とおすそ分けしてくれた。


一生懸命栗を選んでくれるウィン
自然の宝



みずみずしいベリーの実をちぎって皆でうっとりしながら食べたりもした。



植物に詳しい2人は木の名前や森の中にあるキノコについても教えてくれた。

ちなみに、キノコ狩りができるほどキノコに詳しいらしい。何者なんだ一体。

ウィンは花をいくつかちぎって、この花はいい匂いでお掃除にも使えるんだと嬉しそうに笑った。


自然の中で遊ぶってすごくいいなって思った。


車に戻ると心地よいジャズが流れ出した。窓を開けて風を感じながら、ジャズと共に緑の地帯を駆け抜ける…この瞬間は何度思い出しても美しい。

この日以来、私はジャズが好きになった。ウィンにプレイリストをシェアしてもらったので、最近は朝の準備をするときにジャズを流している。

その後、ウィンとフィリックスは「ミートパイを買って野原で食べよう」と提案。この日以来、ティムがミートパイの虜になってしまった。笑



私は田舎町で育ったので、自然と遊ぶのは日常茶飯事だった。

みんなで潮干狩りに行ってアサリを取った後にお味噌汁を作ったり、川で小さいエビを取ったり、愛犬と山を探検したり。

でも高校を卒業して都会に出てからは、自然の中でできることをすっかり忘れてしまっていたように思う。

2人は私に大切なことを思い出させてくれた恩人。

…ということで、ハイキング、キャンプ、星空観察、色んな自然のアクティビティに挑戦してみるのがこれからの目標である。そして手始めに観始めたアニメがゆるキャン(笑)




それから数ヶ月後。

私たちはウィンとフィリックスとまた遊ぶことになった。

今回はクイーンビクトリアマーケットでお買い物した後にウィン達のおうちでBBQ。

ウィン達は毎週日曜日にマーケットに行って、1週間分のお買い物をするらしい。


見たこともない野菜が勢揃い!


魅力的な食べ物がズラリと並んでいるので、朝ごはんを食べてから向かうのが必須なのだとか。

このマーケットは焼き立ての栗がすごく美味しいんだよと教えてくれた。


栗を手配するおじさん
出来立てホヤホヤ 感動的な味



お肉と野菜を買ってウィン達のおうちへ。

私は彼らのおうちが一瞬で大好きになった。

温かみがあって居心地のいい、秘密基地みたいな空間が好きな私にとって、彼らの家は天国。

リビングには満月のようなライトがぶら下がっており、本棚には魅力的な料理本達がずらり。


満月と
お星様のような光


手作りの梅酒やフルーツ漬けが佇んでいたり




奥の部屋には2人のデスクやギターがあった。


ご覧ください奥のレモンの木を…
2人で演奏するのかな


暖房が一番当たるスペースには愛猫のハムがくつろいでいて。


もともと地域猫だったハムは、いろんなお家をはしごしていたものの、2人のところに毎日来るようになったことから保護猫として引き取ることになったらしい。

大きな窓を開けるとすぐそこに庭があって、レモンの木や野菜がすくすくと育っていた。好きだ。

料理好きの2人は庭から何かを収穫して料理に加えるのが日常なのだとか。

最近はハムが雨に濡れないように、塀を飛び越えないように、DIYをして屋根やドアや柵を作ったみたいで、庭にはホームセンターで買った木々も置いてあった。

リビングにプロジェクターがあるのもよかった。映画を見たり、音楽を聴いたり、たまにスイッチでゲームを楽しんだり大活躍なのだとか。

2人は料理が大好きなようで、調理器具が本格的。いろんな形のナイフやお鍋、すり鉢がズラリと並んでいて見応え満載だった。

玉ねぎを炒めることで油に玉ねぎの味をつけ、それを醤油と混ぜてお肉のソースを作っていたりと色々と勉強になった。


台所が好みすぎる
料理風景に癒される


フィリックスはマーケットで買ったお肉や野菜をBBQの機械で焼いてくれた。

その間にベトナムコーヒーや特製梅酒をいただくことに。


エスプレッソマシーンで淹れたコーヒーに練乳を


夕飯の支度ができた頃には少し暗くなっていて、満月ランプは間接照明のように落ち着いた色に変わった。

みんなでお肉と野菜を美味しく食べた。


なんて幸せなの


オーストラリアのレストランで同じメニューを注文すると1人70ドルくらいになるだろう。

でもお家で食べると4人で70ドル。

マーケットで買い物からのおうちごはんだなこれからは…!!と思った。

お肉を食べた後、ウィンがとっておきのベトナム料理を作るわね!と言って、牛ひき肉にニンニクやピーナッツや野菜の葉っぱやレモングラスなどを入れてかき混ぜ始めた。

タネを作った後は餃子のように葉っぱで包み、焼いた後にライスペーパーに包んで食べるらしい。


忘れられない味になった
餃子みたい
無限に食べられる


ほっぺたが何度も落ちるほど美味しかった。



ウィンとフィリックスが好きだ。

ハイキングに行ったり、マーケットで買い物した後におうちで料理を楽しんだり、ジャズをのんびりと聞いたり。

穏やかで温かくて居心地のいいライフスタイルを実現している彼らを心底素敵だと思っている。

ライフスタイルが、どタイプです。

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