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読書感想文ならぬ、ネットフリックス感想文

この1週間で、ネットフリックスにある『チェンジ・デイズ』を一気見した。

別れの危機に直面しているカップル4組が1つ屋根の下で2週間を共にし、恋人を交換してデートを繰り返し、最終的に恋人との関係を継続するか否かを迫られるという内容だ。

(ツッコミどころも多いが)なかなか興味深く、人様の恋模様から考えさせられたことがたくさんあった。

私が1番好きな番組のジャンルがリアリティーショーということもあり、これまで数々の番組を視聴してきたが、どれも「出会い→駆け引き→カップル誕生なるか?」の流れをドキドキ企画を通して描いたものばかりで、

ましてや「破局寸前のカップル→他人の恋人とデート→最終的に自分の恋人と別れるか?」を描いたものなんて1つもなかった。

あるカップルは遠距離恋愛が確定している上に付き合いが長すぎて倦怠期、あるカップルは喧嘩が絶えない、あるカップルは過去のトラウマのせいで話し合いができず、あるカップルは互いを好きだと思う気持ちに差がある———

出演者はサンプルの1部であり、世の中には似たような悩みを抱いて葛藤しているカップルがきっといるんじゃないだろうか。あるいはこれから似たような悩みを抱くことになるかもしれない。

だからこそ、恋愛における代表的な悩みを背負った彼らがそれぞれどうやって状況に区切りをつけていくのが見ものだった。


恋人ではない人と「チェンジデート」を繰り返すことで、自分の本来の一面を発見したり、新鮮さやトキメキを感じたり、自分の恋人にないものに憧れを抱いたり、はたまた自分の恋人にしかないものにハッと気付いたり。激動を通して出演者の心が激しく揺れ動いていく姿にハラハラした。

恋人同士の話し合いや言い合いのシーンも満載で、客観的に眺めているからこそ(こういう発言や態度で関係って悪化するのかぁ…)とか(カップルごとに話し合いのスタイルが違うんだなぁ…)とか、なんだか恋愛におけるあらゆる状況を見学させてもらった。

何はともあれ、どんなカップルにも“色々“ある時期があるのだろうなと思わされたし、それを通して、“ふーん。よかったぁ“と、正直胸を撫で下ろした部分もあった。


私は恋人と付き合って6年。基本平和で喧嘩という喧嘩をしたことはないが、やっぱり性格の違いに直面して悩むことも時々あるし、別れを見据えた深刻な話し合いだって何度かした。遠距離恋愛はしんどい時もあったし、倦怠期で新たなトキメキを求めたくなった時期もあった。

恋愛で悩んでる時って、些細なことでも超深刻で、自分が世界で1番不幸に思いがちだけど、たぶん、世のカップルは定期的に何かしらの悩みを抱えていて、悩むさだめであって、それはもはや1月に初詣に行くのと同じくらい儀式的なイベントな気がする。

今は幸せな姿だけがどんどん公開されて、不幸な姿はババ抜きのジョーカーのように隠されるような時代だし、隣の芝がより一層青く見えがちだけど、なんだかこの番組を見ていると

青く見えてる隣の芝も結局は色々ある

という結論に至った。

そう思えてちょっと安心したのは私だけだろうか(笑)


最後に、1番印象に残ったセリフを引用し、ネットフリックス感想文を終えたいと思う。



ハッピーエンドを見つけるために出た旅

誰かにとってのハッピーエンドは
一緒にいること

また別の誰かにとってのハッピーエンドは
自分のために選択すること

悪い関係を断ち切ること



この番組のいいなと思った点は

自分にとってのハッピーエンドを見つける旅」であるところだ。

ハッピーエンドは人それぞれで、今の恋人との関係を続けることがハッピーエンドになる人もいるし、断ち切れなかった関係に終止符を打つことがハッピーエンドの人だっている。

「これがハッピーエンドです!」っていう1つの型に当てはまろうとするんじゃなくて、個人にとっての最善の選択=ハッピーエンドになるところがいいなと思ったし、

同時に視聴者にとっても

「私にとってのハッピーエンドは何だろうか?」

と考えるきっかけになるのではないか。



✳︎


以上、ネットフリックス感想文でした。

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