旅の醍醐味は理想のライフスタイルを試着すること。海とヤシの木のある街に惚れた日
メルボルンに来て1週間が経過した。
私は疲れていた。
5日目にして公的手続きを終え、神物件を契約し、順風満帆だった。
追い風が吹いていると感じたからこそ、この調子で現地での仕事を見つけようとありとあらゆる求人サイトをサーフィンしては連絡をしてみた。
現在はフリーランス翻訳者として活動しているから仕事はある。
でも、オーストラリアで働ける機会なんてそう滅多にないから1年という限られた時間を使って外に出て人と接し、豪ドルを稼いでみたい。
仕事は自分がお役に立てそうなものなら正直何でもいい。お掃除の仕事をしたらお掃除の極意を知る機会ができるし、飲食の仕事をしたら接客やお料理の極意を日々学べるだろう。
希望としてはバックパッカーズ(ゲストハウスのような宿)で働いてみたいけど、何をしても新しい経験になるからご縁があるものを一生懸命やってみるつもり
…なんだけど。
カナダの時はすぐに返ってきたメールがなかなか返ってこない。
仕事探しの求人の観覧数は千を超えるものもザラで、Facebookに投稿されたものは即コメントがついている。
お家以上に争奪戦だなこれは…と思った。
需要と供給のバランスが大きく傾いたシーソーみたいになってる。また何か戦略を考えないとだ。
2日間ずっとエアビーにこもって翻訳の仕事をこなしながら、現地での仕事探しをしていた。
そうこうしているうちにだんだん「はあ…」とため息が漏れ始めた。
ああいけない。息抜きをセットアップしないと。
深いため息は行動を見直す時のサイン。
私は自分自身のセラピストだと思っている。
ため息を吐いてまで何かを続けさせるなんて、自分をいじめてるようなものだ。
だから常に自分の心の声に耳を傾け、今欲していることを知り、その通りにする。
それがご機嫌&健康でいるためのコツだ。
ってことで….!!
息抜きするために、恋人ティムを誘って海のある街に行くことにした。
今日はその日のことについて記録したい。
私達はセントキルダという街に向かっていた。
トラムに揺られること30分。ヤシの木の向こうになにやらお城のような建物があり興奮。メルボルンではお城めいたクラシックな建物を見かけることが多く、日本では決して見かけないそのフォルムにいつもキュンとする。
セントキルダのビーチ付近に到着すると、貫禄のある木を発見した。あとで木登りしてみよう。
ところで、20代後半に突入して急に自然の良さに気づき始めた。緑を目にすればするほどハッピーになるというか…
ビーチの近くには観覧車があった。観覧車の回るスピードがあまりにも早くて笑った。通常の3倍速くらいのスピードでぐるんぐるんと回っていた。
乗りたいと言うとティムに却下された。笑
青空と海とヤシの木がある街が大好きだ。
なんでだろう?って理由を考えてみたのだけど、チルで自由な雰囲気が心を思い切りリラックスさせてくれるからだと思う。
私はセントキルダという街に恋をした。
歩くだけでエネルギーがチャージされていく。ってことは、ここは私にとってパワースポットなのかもしれない。
太陽サンサンで、前回繁華街で買ったサングラスが大活躍。海外の日差しは日本の数倍強くて眩しい。でもカラッとしてて気持ちいい。
ビーチは複数個あり、こちらのゾーンは泳ぐというよりも無数の船が待機している海だった。
潮風を思い切り吸い込んでみる。
子供の頃、空気が美味しいってどういうこと?ってギモンだったけど、潮風の香りだったり、木々や花の香りだったり、川付近の少し冷たい澄んだ香りだったり、いい香りのする外の空気のというのは確かにたくさんある。
そういう場所でスーッと息を吸って感じ取った心地よい匂いのことを人は「空気が美味しい」と表現したのだろう。
こちらのビーチでは人が泳いでいたり、水着を着て気持ちよさそうに寝そべっていたり。
ビーチでのお昼寝は日焼けという名の代償があるものの、とても気持ちよさそうだ。
オレンジのボーダーのパラソルが可愛い。風が強くて、ビーチの波がざぶんざぶんしていた。波が砂浜にやってくるスピードが日本よりも速い。そして波の量がとても多い。あと、海の色がはじめて見かけるタイプのブルーだった。
平日の午後にもかかわらず意外にも人で賑わっているではないか。オージーのライフスタイルが気になる…!!一時的な海の家というのはなく、海の側に根付いたカフェやレストランが近くにいくつかあった。
サップやマリンアクティビティも。楽しそうだ。
シュールでスタイリッシュなウサギとイヌがカフェでお茶していた。ウケる。
ビーチのすぐ後ろには緑の芝生が広がっていて、そこにシートを敷いてゴロゴロしてる人もいた。
お家でゴロゴロするのもいいけど、お外でゴロゴロするのもまたいいなぁ…
おにぎりと唐揚げを持ってピクニックしたい。
海の周りを歩いたり走ったりはしていたけど、水着を着て中に入るのは何年ぶりだろう。
少しずつ海の向こうに進んでみる。
ゆらゆらと揺れる波をボーッと眺めていると、子供に限定タイムスリップしたかのように純粋にワクワクした。
綺麗だなぁ、気持ちいいなぁ…
心が洗濯されていく。
海に入るってこんなにも気持ちいいことだったんだってやっと思い出したよ。日焼けするのがいやで何年も入ってなかったけど、こんなにも気持ちいいのなら夏は海に行こう。
コンガリとした健康的なお肌も悪くないさ。
太陽が海に反射してキラキラになってるのを見るのがスキ。
案内ボードが可愛い。今まで青とかネイビーが大好きだったのだけど、最近はどうもピンク色に惹かれる。好みは変化するものだ…
迫力のあるヤシの木がぼんぼん立ち並ぶリゾートな景色を眺める。ここに気軽に散歩に来れる生活をしたら最高だろうな…
メルボルン滞在中に機会があればこの街にお引越ししてみたい。だって、こんなにも幸せがチャージされていくんだもの。
写真の笑顔を振り返れば、どれだけ自分が喜んでいるのかが分かる。
ここに来てとても喜んでいるワタシ。
ちょっぴり疲れたなぁと感じた時は、自分好みの街に出かけて歩き回ってみるのもいい。
歩き回っているうちにとてもスッキリとした気分になっていく。
子供の頃によく木登りをしていたというティムはひょいっと木の上に着地。
ちょっとハンターハンターっぽい。
私も登ろうとしたけど、木に登るのは簡単そうに見えて意外に難しかった。
あいにく途中まで登ってリタイア。でもすごく楽しかった!!!
登れなかったので地上からハイチーズ。
テーマパークの入り口の癖が強かった。口の前に立ったら噛まれないか心配…ふとジェットコースターに乗って叫びたくなった。
遊園地、もう何年も行ってないなぁ…
ちょっと行きたくなった。
フィッシュ&チップスを求めて街へ。
誰かが楽器を気持ちよさそうに演奏している。街中にもヤシの木は健在。
活気に溢れた繁華街とはまた別の魅力があるなぁ…どちらも良い。でも住めるならこっちかも?
薬局の外観って基本的にダサいけど、この薬局はシンプルで素敵だった。
キノコみたいな屋根。なんか、スーパーマリオが飛び跳ねてそうじゃない?
念願のフィッシュ&チップス!!
たまに食べたくなる大好きな食べ物。カリッとした魚のフライにタルタルソースをつけて食べると絶品。フライドポテトも進む進む。夕飯前なのでティムとシェアした。
パステルカラーの夏のお洋服も風に揺られていて気持ちよさそうだった。
セントキルダの街を手を繋いで散歩している時、こんな素敵な街に住めたらどれだけ最高だろうと楽しく妄想を膨らませていた。
天気の良い日に大きな緑あふれる公園を散歩して、ビーチで泳いで、可愛いパラソルの下でランチをして…
チルで自由な雰囲気の街で繰り広げるライフスタイルもいいなぁと思った日だった。
新しい街を歩いて回ると、その街のライフスタイルを試着しているような気分になる。
繁華街で繰り広げるシティライフもいいなぁ、でも一方で自然豊かなチルな街で送るリラックスライフもいいなぁ。幸せな妄想がスタートする。
御朱印集めみたいな感じで、旅をした時に色んな街に足を運んでライフスタイル集めをするのが私の趣味の1つ。とても楽しいのでおすすめ♡
いい街を見つけたら、いつかこんな街に住めるようにがんばるぞーー!うおーーー!ってパワーがみなぎってくる。
エアビーに帰った後、午前中に感じていた疲れはすっかりと溶けてなくなっていた。
息抜き成功!
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