入口は1つじゃないから大丈夫
ずっと医者になりたかったわ。でもいざ医学について学んでみたら私には難しすぎた。でも、数学だけは昔から得意だった。数字は医療の現場で絶えず取り扱われる。だからわたしは数学を極めることによって医療の世界に入ることにしたの。
入口は1つじゃない。常に他の入口を探すの。
物忘れの激しい私だが、この言葉だけは5年経った今でも本当にはっきり覚えている。
アメリカに留学した頃、トルコからやってきた5歳年上のルームメイトが教えてくれた。
異国からやって来たもの同士、少しでも周辺を知ろうと散歩した時に彼女はふとそんなことを話してくれて、凄く眩しかった。
なぜこのエピソードを思い出したのかというと、昼下がりに読んだローランドさんの本にこれとちょっと似た内容が書かれていたからだ。
僕はレストランの面接に落ちたら、次の日サイフを持たずにそのレストランに食事に行く。決して腹いせではない。
その後サイフを忘れた代わりに皿洗いをさせてくれと頼み込み、厨房に入るチャンスを得る。
めちゃくちゃスピーディーに皿洗いをし、役に立つことをアピールしてみせる。
あまりに奇抜な発想とユーモアに、1人で書店でニヤニヤしてしまった。
本人も極端な例として挙げたものだと書いていたけど、要は行きたい場所にたどり着くための入口は1つではなく、探せば見つかるということだ。
なので、一度ダメだったからと言って諦めるのはあまりにも早く、本当に行きたい場所があるならば、全ての入口からの侵入を試みてからにするのが良い。
うまくいっている人は、スムーズに今の場所まで辿り着いたのかと思いきや、ほとんどの人が『一筋縄ではいかなかった』と語る。
それでもうまくいったのは、才能というよりは、ただそれを掴むまであらゆる手を使ったり、うまくいくまで続けたからのように思う。
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PS
久しぶりに前髪を作りました
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