2分で読める子育てエッセイ№176『突然見え方が変わってきたら』
朝から注意して、ちょっとだけ不機嫌な子供達を学校に送り出した後、だんなといつもの山の散歩に出かけた。
すると珍しく散歩道でマダム3人衆に出会った。
何やら一生懸命探しておられる。
『何かいい物がありますか?』
と声を掛けたところ
『毎年ここに 銀龍草(ぎんりょうそう)が咲いているの。でも今年は切った木の下になったみたいで・・・』
と残念そうに言われた。
『ここで見かけるのは きのこ くらいですが』
という言葉を飲み込んでマダム3人衆を見送ると、ワタクシ達のいつもの指定席を目指していかれた。
お邪魔をするのも野暮なもの。
ワタクシ達もいつもとは違う行動パターンに。
『おや?こんなところに道があるのね』
と進んだところに、だんなが不思議な花を発見し立ち止まった。
『これが銀龍草だよ』
だんなはこの花の事を知っていた。
とても神秘的な花だった。妖精か、生まれたての龍。いずれにしても縁起の良さそうな感じのたたずまい。
だんなが写真に収め、お茶を楽しむマダム3人衆に伝えると
『これ?今撮ったの?どこで?私達も探して来る!』
この時期に咲くこの花だけに会いにきたとの事。
『探しながら歩くのがゲームのようで楽しいの』
と、とても喜んでいた。
だんなが場所のヒントを伝え、それぞれの道に分かれた。
その帰り道、我らにも不思議な変化が。
あれだけ目にとまらなかった 銀龍草が、あそこにもここにもひよっこりと顔を出しており、いつもの通り道だけでも結構な数に出会った。
『こんなにも見え方が違うものなのかな?』
ワタクシ達、銀龍草が見える眼を手に入れたのか、銀龍草に危険人物ではないと分かってもらえたのか・・・
なかなか見つけられない子供達の褒めポイント。
ワタクシがまだ 子供達のいい所が見える眼を手に入れていないのか 危険人物にみえているからなのか?
褒めポイントが分かりやすく ひょっこり見えればいいのにな~
サポートありがとうございます! 迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ