本心は自然と言葉に現れています

口に出る言葉。

人が話す言葉をよーく聞いてみると面白い。人それぞれ、使っている言葉が違う。同じ空間にいるのに、口に出る言葉は違うのである。口癖も含め、使っている言葉に注目してみるといい。まさに、その人自身を示している。

「酒だ、酒だ」といつでも言っている人は、暇さえあれば、やはり酒を飲みに行く。「疲れた、疲れた」といつでも言っている人は、どんな時だって、やはり疲れている。「金だ、金だ」と言っている人は、やはり頑張って金を稼いでいる。口から出る言葉は、その人が心の中で思っていることが溢れ出たものである。だから、発する言葉それ自体がその人の思いそのものであり、さらに言えば、人生そのものなのである。

心から溢れ出たもの、それが言葉である。普段から心の中でどんなことを考え、どんなことを思っているのか？によって口から出る言葉が変わってくるのです。使う言葉を変えれば、間違いなく人生は変わる。しかし、言葉という表面的なことだけを変えても、すぐに元に戻ってしまう。なぜなら、言葉を生み出す思考そのものが変わっていないからだ。だから、表面に現れる言葉よりも、内に隠れている思考そのものに注目する必要があるのです。

「ありがとう」。とても大事な言葉です。しかし、感謝の気持ちが心の中になければ、「ありがとう」という言葉は出てこない。仮に、「ありがとう」と言ったとしても、本心から言ってないなと簡単に見抜かれるものです。では、どうすれば思考そのものを変えることができるだろうか？それは、「知る」ことである。学んで知識を獲得していくことである。例えば、どうすれば、感謝の気持ちを持つことができるだろう？と考えたのなら、「感謝」についての本を読んだり、感謝の心を持っている人に聞いたりして、感謝についての知識を獲得し、理解を深めていくことで、思考が変わっていくのです。

なぜ、そうなるのか？という問いに解決を求め、自分で理解すると腑に落ちます。すると、表面に現れる言葉は自然と変わるのです。口に出る言葉は“葉っぱ”。その“葉っぱ”を生み出すのが、思考という“根っこ”。この“根っこ”を変えるために、知識を獲得し、理解を深め、自分の答えを出すのです。そうすれば、自然と使う言葉を変わり、それと同時に人生も変わってくるのです。

“本心では何と言っていますか？”

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