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元 所属タレントが逮捕された話

⇒ マスコミからの電話
⇒ マスコミが報道する基準とは
の続きとなります。

半年前まで所属していた
「袖川優也が逮捕された」
という一報がマスコミから入りました。
(上記、前の内容を参照してください)


辞めたタレントに対して、
しかも、トラブルを起こして辞めたタレントに対して、
私共のような『以前 所属していたプロダクション』は何もできることはありません。


いや。
何もしたくありません。

「辞めてからも迷惑をかけないでほしい」
という思いです。


しかし、
この業界では
プロダクションに所属していた当時に関わった仕事が続いている場合は、
業務の責任として
クライアント様に対応をしなければならないのです。


彼にはまだ
『観光大使』
としての仕事が残っており、
観光大使の活動を取り仕切る観光協会に連絡をいれました。

観光協会の担当者は寝耳に水の状態で、
「今後の対応はどうすればいいんでしょうか」
と私に泣きついてきた次第です。

観光協会としても
現役の観光大使が逮捕されることは初めてのこと
今後、どのように事を進めていいのかわからないという状態でした。

とりあえず、
本人と連絡をとるよう伝えましたが
携帯の電源が入っていないらしく、
『全く連絡が取れない状態』
ということでした。

後に聞いた話ですが
その後、緊急で議会が開かれ
『事実であれば、大使を解雇にする』
ということに決まり、
警察、マスコミ等の対応に追われたそうです。

本人と連絡が取れたのは
私のところにマスコミの方から連絡があって、
実に1ヶ月が経過した時だったらしいです。


『1ヶ月も拘留されていた』
という状態だったそうです。


その後、
袖川は観光大使を解雇になりましたが
解雇になったことで芸能人と認められなくなり、
報道は、
『20代男性』
としかされませんでした。

本人にとっては
名前が報道されなかったので、
都合がよかったことでしょう。


これで一見落着かと思いきや
彼が逮捕されたことで
彼に恨みをもっていた人達から
信じられない連絡を頂くようになるのです。


⇒ 小説『地図を探して』:目次はこちら

※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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