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本の感想

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#読書メモ

感想 黄色い家 川上未映子 すべてを誰かのせいにして投げ出す生き方は、本当に生き…

この物語は貧困と密接に結びついている。 主人公は金に執着している。それは子供の時から貧乏…

武藤吐夢
5か月前
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感想 存在のすべてを  塩田 武士 どこかで、こういう話し読んだことがある。誘拐の…

同時に二件の誘拐事件が発生。 その一件は、警察の不備により身代金の受け渡しが失敗 しかし、…

武藤吐夢
5か月前
20

感想 ゲームの王国 上下  小川 哲 カンボジアの悲惨な歴史を軸にした上巻はスリリ…

上巻は、悲惨なカンボジアの歴史を軸にした物語だった。 密告で養子にしてくれた優しい両親を…

武藤吐夢
5か月前
23

感想 嘘と正典 小川哲 共産主義がなかった世界にしようとした表題作は、少し難解だ…

少し難解です。 ごちゃごちゃしています。 でも、SFが好きな人なら、こいつはすごいと思う短編…

武藤吐夢
5か月前
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感想 ヨモツイクサ   知念 実希人 エンタメホラー作品なのですが、最後に犯人がわ…

明らかにホラー寄りのミステリーです。 これをミステリーだという理由は、真犯人の正体がわか…

武藤吐夢
6か月前
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感想 神のダイスを見上げて 知念実希人後五日で地球は滅亡するというのに、姉が殺害…

知念作品にしては謎度が緩くて単純。 最後の犯人にはびっくりしたが、真犯人はなんとなく想像…

武藤吐夢
6か月前
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感想 銀河鉄道の父 門井 慶喜 この父あっての宮沢賢治だと思いました。これは賢治と父の物語です。

子供時代、宮沢賢治の銀河鉄道の夜を読んで夢中になった記憶がある。 その後、小学校の図書館にあった注文の多い料理店を読み宮沢にはまった。 この物語は、宮沢賢治の父の話しです。 賢治の父は質屋でした。議員もしており町の富裕層でした。 祖父は、賢治が上の学校に進学する時に と言い進学を反対しました。文学や哲学などの余計な知識を身に着けると理屈っぽくなるので仕事の邪魔だと考えたのでした。 たぶん、それが正解だった。跡継ぎにするなら。 店番をしていた時、農民の妻が来て亭主が病

2023年10がつの読書日記

読んだ本の数:22 読んだページ数:6565 おすすめ本は、この五冊です。 瀬尾さん好きといの…

武藤吐夢
6か月前
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感想 家康江戸を建てる   門井慶喜 江戸のインフラを整備した男たちの物語。

ブラタモリというNHKの番組で、河の流れを変え 湿地帯の江戸を住みやすくした話しを見た記憶が…

武藤吐夢
6か月前
38

感想 浮遊 遠野 遥 少し期待外れだった。生きている実感がない若者の雰囲気はわかる…

遠野さんは、僕の好きな作家さんの一人で過去出したすべての著作を読んでいる。 彼の魅力は核…

武藤吐夢
6か月前
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感想 大事なことほど小声でささやく   森沢 明夫 やはり森沢さんの小説はあたたか…

好きな作家を10人あげてと言われたら たぶん、僕は森沢さんの名前をあげると思います。 なぜ…

武藤吐夢
6か月前
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感想 アナログ   ビートたけし エンタメとしては優れているが、純愛小説としては…

原作、ビートたけし。映画化。 ということで読んでみた。 純愛小説だった。 それも感覚が昭和…

武藤吐夢
6か月前
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何食わぬきみたちへ 新胡桃 障害者の存在をどう見るべきなのか、傍観者と関係者の視…

少し荒っぽい描写もありわかりにくいが、前作よりも切実に モチーフに対して真摯に立ち向かっ…

武藤吐夢
7か月前
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感想 寅さんの金言・現代に響く名言集 立川志らく   映画、男はつらいよの名言集。シリーズ全般を振り返っています。

祖父が好きだつたということもあり、何作か見ているのですが・・・ 話題がかなりディープです。 内容はいいです。 この本を読むまでのこの映画に対する印象は、ワンパターン。 水戸黄門と同類。 昭和じゃなきゃ成立しない文化だったのですが かなり印象が変わった。 この映画、かなり深い。 気になった名言だけpickupしていきます。 無学な寅さんが妹の恋人に結婚を反対する場面の言葉。 彼に学歴がないことを理由に結婚を反対する。 どの口が言うとんねんという すごい矛盾ですが、嫌