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感想 大事なことほど小声でささやく   森沢 明夫 やはり森沢さんの小説はあたたかい。気がつくと勇気を貰ってた。

好きな作家を10人あげてと言われたら
たぶん、僕は森沢さんの名前をあげると思います。

なぜなら、優しいからです。
読んでて、途中から勇気みたいなものが噴き出てくるのを感じます。



この作品は、

スポーツクラブSABに通う男女6人の物語です。
その中心は、スナックひばりのマッチョなオカマ「ゴンママ」身長2mがいます。
短編集です。

好きな話しは、エッチな年寄りの社長の話し、若い世代の社員と感覚が合わないのだが、彼らの仕事に対する姿勢の真剣さに気づき考えを改めます。
情熱は世代間のギャップなんかを超越するのだと感じました。
企業としてはどうかと思いますが、小説なのでいいと思う。

高校生の少年の初恋の話しも良かった。
一つ一つが心に沁みてくる。
そういう話しの数々なのでした。やっぱり森沢さんは面白い。

森沢さんというと名言で有名です
今回も、たくさんありました。
少しだけ紹介します。

第一章

一番苦しい時に笑うって、本当は人生の極意なのよ



第二章

人生に大切なのはね、自分に何が起こったかじゃなくて、起こったことに対して、自分が何をするかなのよ


第三章

誰かを愛して、何かを失った人は、何も失っていない人よりも美しい


第五章

相手は変えられない。変えられるのは自分・・・・


第6章

夢はね、必ず叶えなくっちゃだめなの、叶えるとね、あら不思議、あなたの過去が変わるのよ。
夢を叶えた瞬間に思うはず、私のこれまでの人生は、今日この日のためにあったんだって、その瞬間、まるで、辛かった過去がキラキラした大切な思い出に変わるのよ




2023 10 28



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