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感想 アナログ   ビートたけし エンタメとしては優れているが、純愛小説としては感覚が昭和過ぎて、ドン引きした。


原作、ビートたけし。映画化。
ということで読んでみた。


純愛小説だった。
それも感覚が昭和。古すぎる。
友達の高木と山下の面白いキャラは見事な人物造形だし
笑いのセンスも下品まじりで古くて、こういうのは好きですが

全体的に感覚が古くて入っていけなかった

まるで、冬のソナタの劣化版を読まされているかのようでした。
昭和の人向けの話しです。

モチーフは、今時の通信手段のない昔の恋愛の再現だと思うのです
SNSや電話などの連絡手段を排除し
木曜に、互いの都合が合えば会うという二人

そこに確かに感じられる愛があるし
距離を詰められない真面目な恋愛観とか
昔の男子のそれが見てとれます

それに恋愛の情緒みたいなものも感じます。
それを表現したいのなら、もっとじっくり描写すべきだし
すぐに、エンタメ、笑いに話しを転換するべきじゃなかった

転勤するから相手の気持ちも考えることなくプロポーズするとか
相手が事故で身体障害が残るとわかると
仕事辞めて、結婚して、俺が一生面倒見るとか

この感覚はちょっと理解不能
恋愛体質な人の独りよがりな恋愛小説という感じしかしない

映画監督としては素晴らしいビートさんだが、小説家としては普通です。


2023 10 27



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