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感想 寅さんの金言・現代に響く名言集 立川志らく   映画、男はつらいよの名言集。シリーズ全般を振り返っています。

祖父が好きだつたということもあり、何作か見ているのですが・・・
話題がかなりディープです。
内容はいいです。

この本を読むまでのこの映画に対する印象は、ワンパターン。
水戸黄門と同類。
昭和じゃなきゃ成立しない文化だったのですが
かなり印象が変わった。

この映画、かなり深い。

気になった名言だけpickupしていきます。


ザマ見ろぃ。人間はね、理屈なんかじゃ動かねえんだよ。



無学な寅さんが妹の恋人に結婚を反対する場面の言葉。
彼に学歴がないことを理由に結婚を反対する。

どの口が言うとんねんという

すごい矛盾ですが、嫌なものは嫌なんだという正直さこそが人の本能という名言。

一寸先が己の運命、わからないところに、人生の悲しさがあります。

寅さんだからこそ出る名言。
だから身を引く譲るという犠牲愛。
俺といるより、あいつといるほうが彼女は幸せになるという
あくまで大切なのは彼女

義理の弟の父志村喬さんが寅さんに吐く名言。

人間は人間の運命に逆らっちゃいかん、そこに気づかないと不幸な一生を送ることになる。わかるね寅次郎君、わかるね


ただ、その運命に逆らう主人公だから魅力があるとも言える。
それが寅さんの魅力なのかもしれない。
と、これは本書の内容とは反する僕の考えです。

寅さんの恋愛哲学を表しているのは、この言葉

いいかい、恋なんてそんな生やさしいもんじゃないぞ。飯を食うときもウンコをするときも、もうその人のことで頭がいっぱいよ


そして、これも・・・

もうこの人のためだったら命なんかいらない、もう俺、死んじゃってもいい、そう思う。それが愛ってもんじゃないのかい。

そして、これも・・・

ああ、いい女だなぁ、この女を俺は大事にしてぇ、そう思うだろう。それが愛ってもんじゃないか。


学ぶを語る名言もあります。

学者の女性に対して、どうして勉強するのと聞きます。
しかし、彼女は明確な言葉を持っていない。

己を知るためよ


この寅さんの言葉は深い



満男のこの問いに対する答えもいい
おじさん、人間は何のために生きているのかな?

ああ、生まれてきてよかったな、って思うことが何べんかあるじゃない。ね、そのために人間は生きてるんじゃないのかな。



2023 10 20



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