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本の感想

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2023年10月の記事一覧

感想 家康江戸を建てる   門井慶喜 江戸のインフラを整備した男たちの物語。

ブラタモリというNHKの番組で、河の流れを変え 湿地帯の江戸を住みやすくした話しを見た記憶が…

武藤吐夢
6か月前
38

感想 浮遊 遠野 遥 少し期待外れだった。生きている実感がない若者の雰囲気はわかる…

遠野さんは、僕の好きな作家さんの一人で過去出したすべての著作を読んでいる。 彼の魅力は核…

武藤吐夢
6か月前
31

感想 大事なことほど小声でささやく   森沢 明夫 やはり森沢さんの小説はあたたか…

好きな作家を10人あげてと言われたら たぶん、僕は森沢さんの名前をあげると思います。 なぜ…

武藤吐夢
6か月前
25

感想 アナログ   ビートたけし エンタメとしては優れているが、純愛小説としては…

原作、ビートたけし。映画化。 ということで読んでみた。 純愛小説だった。 それも感覚が昭和…

武藤吐夢
6か月前
37

感想 島はぼくらと  辻村 深月 離島に生きる四人の高校生の男女で描いた物語。

離島での生活を高校生四人の視点で描いたのが本作です。 高校生の脚本をパクッてトンずらした…

武藤吐夢
6か月前
31

感想 ハンチバック 市川 沙央 障害者のフィルターを通して見える世界の屈折度は、あ…

タイトルの「ハンチバック」とは背中が曲がった「せむし」のこと。 背骨がS字に湾曲した症状を…

武藤吐夢
7か月前
51

感想 星の商人 -「成功の秘法」を手に入れるためのレッスン- 犬飼 ターボ  商人として大成する金言『他の成功は己の成功』をシュミレートした小説

成功するための法則を念頭におきながら、それをシュミレーション小説にしたもの 小説として読むと陳腐 しかし、自己啓発ものの本として見るなら面白い内容でした。 商人として成功したい男たちが、賢者を訪ねて金言を貰う これが導入部でした。 その言葉は、他の成功は己の成功 これが本書のモチーフになります。 以下、こんなことが書かれてありました。 ①他の成功は己の成功 ②成功者にふさわしい者を選べ ③その者の成功を知れ ④仕組みで分かち合う ⑤この世の富は限られたものでなく、無

何食わぬきみたちへ 新胡桃 障害者の存在をどう見るべきなのか、傍観者と関係者の視…

少し荒っぽい描写もありわかりにくいが、前作よりも切実に モチーフに対して真摯に立ち向かっ…

武藤吐夢
7か月前
20

感想 寅さんの金言・現代に響く名言集 立川志らく   映画、男はつらいよの名言集…

祖父が好きだつたということもあり、何作か見ているのですが・・・ 話題がかなりディープです…

武藤吐夢
7か月前
21

感想 半沢直樹アルルカンと道化師 池井戸 潤 「基本は性善説。だが――やられたら倍…

倍返しだーーー 流行語にもなった半沢直樹のこのセリフ 正確には、 「基本は性善説。だが―…

武藤吐夢
7か月前
27

感想 世界インフレ時代の経済指標  エミン・ユルマズ インフレの原因と今後の動向…

著者は、トルコ人で日本で活躍する経済アナリストです。 株やFXのストラテジストだが、知識は…

武藤吐夢
7か月前
27

感想 いけない2  道尾 秀介 最後の写真が良く出来ているミステリー作品。

確かに、最後の写真は強烈でした。 あれで真実が明らかになったと思います。 明神の滝で祈っ…

武藤吐夢
7か月前
21

感想 いけない 道尾 秀介 ミステリーの解決に写真を使うというアイデアはいいのです…

これは短編集ということになるのかな。 三つの事件が発生します。 それを終章で総括しています…

武藤吐夢
7か月前
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感想 夜明けのすべて  瀬尾 まいこPMS(月経前症候群)の藤沢さんとパニック障害の山添くん。二人の葛藤と成長を描いた物語です。

本書は、障害を抱えて生きることの意味を問うた物語だ。 日本には、数万人のパニック障害の人がいると言われている。 パニック障害の山添くんは電車にすら乗れない。 映画館にも行けない。 最悪のケース、病気が悪化すると家からもでれないケースもあるという。 PMS(月経前症候群)の藤沢さんは、生理の時期になると自分を抑制できない。 それで前職を解雇された。 冒頭、すごいシーンではじまった。 山添君が席で休憩していた。炭酸飲料を飲んでいた。 その音が気にいらないと、藤沢さんは怒鳴