感想 島はぼくらと 辻村 深月 離島に生きる四人の高校生の男女で描いた物語。
離島での生活を高校生四人の視点で描いたのが本作です。
高校生の脚本をパクッてトンずらした自称脚本家の男は、あれは犯罪だと思う。
あれで賞を取るなんてありえない。
みんなに尊敬されている村長の表と裏の顔の存在
医者がいない島
村長の知り合いの息子が医大を出て戻るのを待っているとかありえん
今、必要なのに、票のために、こんなことをする裏の顔は田舎あるあるだとは思うが醜悪でした。
1000の良いことをしても、これをしては台無しだと思う。
元オリンピック選手がいたり、その両親が訪ねてきたりと話しを盛り込みすぎのところがありました。
あの元木が、本当は元医師で、主人公四人のうちの一人の親が反村長派で島に呼んでいたのには驚いたのですが、せっかく彼女の娘を助けたのに、その後の話し・・・恋愛の進展はなくというのが不満です
せっかく、高校生男女四人が主役なのですから、もっと恋愛とかも入れて欲しかったと思います。
祖母の友達を探す旅はなかなか面白く
演劇の脚本を有名作家に書いてもらったという過去はいい話しでした。
モチーフが離島に生きるなので
そこの有力者の娘はそこから出られないという葛藤や
外に出て活躍したいという思いや
そういう感情や葛藤をもっと生々しく表現して欲しかったです
あのラストは好きです。
村長になった彼女が、女の親友を港に迎えに行きます。
あの瞬間を描くために、この作品はあるのだと感じました。
2023 10 25
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