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本の感想

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2023年9月の記事一覧

感想 新装版魔女の宅急便 角野 栄子 映画と比べると劣るが、これはこれで面白かった…

魔女の宅急便という映画の原作ということで読んだ。 雰囲気は少し違う。 前半はそのまんまだっ…

武藤吐夢
7か月前
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感想 祈りのカルテ再会のセラピー 知念 実希人  祈りのカルテの続編。整形ばかりす…

前作の祈りのカルテは名作短編集だった。 本作は、その続編。 前作ほどの出来ではない。 循環…

武藤吐夢
7か月前
26

感想 アガサ・クリスティーショートセレクション二重の罪  アガサ・クリスティー …

本書は、理論社の世界ショートセレクションの一冊です。 他に、コナンドイル、ディケンズ、カ…

武藤吐夢
7か月前
29

感想 塞王の楯 今村翔吾 石垣作りの職人たちが主人公という視点もいいし、臨場感が…

本書の魅力は二つ。 視点の面白さと、臨場感だった。 テーマは、矛盾。 石垣作りの集団の長で…

武藤吐夢
7か月前
26

感想 イクサガミ地 今村 翔吾 シリーズ第二弾、ついに蟲毒の正体が判明する。

殺戮battleものとしては秀逸 ついに、愁二郎の兄弟姉妹が集結し、彼らの生命を狙う白髪の化物…

武藤吐夢
8か月前
19

感想 民王シベリアの陰謀 池井戸 潤 結論が気に食わない。こんな上手くはいかないと…

名作コメディの民王の続編ということで期待していたのですが、今いち。 コロナの時期に書かれ…

武藤吐夢
8か月前
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感想 赤ずきん旅の途中で死体と出会う 青柳 碧人 有名な童話の登場人物による犯罪、それを名探偵赤ずきんが解決

映画化されたと聞いたので読んでみた。 赤ずきんが、旅の途中で事件に遭遇し、それを解決していくという話し シンデレラとか、ヘンゼルとグレーテルとか、マッチ売りの少女とか 童話で有名な登場人物たちが出てくるという世界観は楽しい。 ただ、ミステリーとしては、ちょっと稚拙。 四部構成になっているが、最後のマッチ売りの少女の話しくらいしか楽しめなかった。 シンデレラの話しなんか、途中で、犯人がわかったし ヘンゼルとグレーテルの話しは犯人はその人しかない。 三話目の話しは童話じた

感想 鏡の国  岡崎 琢磨 反転、反転、また反転——!。おい、いい加減にしてくれよ…

構造が特殊で二重箱になっています。 ある有名女流ミステリー作家の遺作ミステリーがあります…

武藤吐夢
8か月前
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感想 エゴイスト 高山 真 こんな純愛物語は他にないかもしれない。恋愛の性別など関…

恋愛なんて独善的なものです。 人間は、みんなエゴイストだと僕は思っています。 この物語は…

武藤吐夢
8か月前
29

感想 スクール・フォー・グッド・アンド・イービル  ソーマン・チャイナニ ハリー…

善と悪の学校へとさらわれた子供二人が、おとぎ話の登場人物となる学校に通うという設定です。…

武藤吐夢
8か月前
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感想 時限病棟  知念実希人 病棟シリーズの第二弾。また、あの田所病院が舞台です…

映画化もされた前作の仮面病棟に比べると少し見劣りするのですが、面白さはあいかわらずです。…

武藤吐夢
8か月前
24

感想 光のとこにいてね 一穂 ミチ 冷静に考えると、これは酷い裏切りだ。なのに心が…

まさかの百合オチに驚きました。 という果音の言葉が気になる。 これは結珠に向けられた言葉…

武藤吐夢
8か月前
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感想 スモールワールズ   一穂 ミチ すごく魅力的な作品群。これから注目していき…

良質な短編集でした。 一話目のネオンテトラと最後の式日の登場人物が繋がっているのが面白い…

武藤吐夢
8か月前
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感想 黄金蝶を追って 相川英輔 発想豊かなSF短編集。優しいタッチが好み。

発想力豊かなSF短編集でした。 もしも・・・の世界を描いた奇妙な話しです。 中古マンションを購入したら、前の住民の霊が出没するようになったという設定の ハミングバード この作品はアメリカで書評を紹介されたという話しでした。 ただ、この作品よりも表題作の黄金蝶を追ってが素晴らしく 子供の時、学校の壁画作成の時間に素晴らしい黄金蝶の絵を描いた友達に、書いたものが実体化する鉛筆を貰い。彼が過激派に、主人公が絵の仕事につきつつも文通を繰り返し、主人公は過激派の友に励まされるという