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本の感想

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2022年12月の記事一覧

感想 奇譚蒐集家小泉八雲終わりなき夜に 久賀理世 英国の怪談をミステリーで調理し…

少しホラー色の強いミステリー作品です。 シリーズ第四弾。 京極堂さんの作品が好きな人なら…

武藤吐夢
1年前
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感想 後宮の禁書事情  忍丸 妖怪退治の話し、禁書をすべて暗記している少女がリー…

わが家は幽世の貸本屋さんの作者の忍丸さんの作品。 中華風妖怪退治の話しです。 短編集です。…

武藤吐夢
1年前
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感想 地羊鬼の孤独 大島清昭 ホラー的な要素の強いミステリー作品。なんかもったい…

人によって評価がわかれる作品だと思います。 ホラーミステリーというジャンルで 前半から中盤…

武藤吐夢
1年前
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感想 読書について (光文社古典新訳文庫) ショーペンハウアー多読はあまり良くない。…

いきなり読書批判。 多読は毒なのだそうです。 大切なのは、自分の頭で考えることなのだそう…

武藤吐夢
1年前
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感想 運動脳 アンデシュ・ハンセン ただの健康本ではない知的好奇心を満足させてく…

本書はただの健康本ではなくて、知的な好奇心を満足させてくれる本です。 面白かった。 結論…

武藤吐夢
1年前
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感想 れんげ出合茶屋 泉ゆたか 出合茶屋は、江戸時代のラブホテルです。そこで発生…

出合茶屋というのはラブホテルのことです。 求人があり行ってみると、昔、母親が奉公していた…

武藤吐夢
1年前
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感想 テスカトリポカ  佐藤 究  圧倒的な筆力と残酷性。これぞ犯罪小説という感じでした。

主人公が移民です。 メキシコ。ルーツにアステカ文明がある。 アステカの神話を祖母に聞かされていたバルミロ 彼の父は、麻薬の密売集団にはめられて殺され会社を奪われた。 医師の末永。 彼は、日本で挫折した医者である。 この二人がジャカルタで出会った。 日本の川崎に住む土方コシモ 父がヤクザで、母は亡命メキシコ人 この母の口癖が・・・ バルミロと末永は、心臓移植に目をつける。 臓器売買だ。 フリースクールを乗っ取り、無国籍の子供たちを保護する。 その子らから心臓をえぐり取

感想 トイレでハッピーになる366の言葉  ひきたよしあき 名言の日めくりカレンダー…

トイレで読むと匂いがつきそう 僕は一気読みで数時間で読破しました。 名言の日めくりカレン…

武藤吐夢
1年前
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感想 バナナの魅力を100文字で伝えてください  柿内 尚文 人は、伝えてもらわない…

話しが通じてないことがよくある。 言ったはずなのに、相手にキチンと伝わっていない。 それ…

武藤吐夢
1年前
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感想 分岐駅まほろし  清水 晴木 人生の分岐点を再度やり直させてくれる駅。しかし…

誰だって、あの時に戻れたら、違う選択をしていたらという IF は存在する もしも、それが叶う…

武藤吐夢
1年前
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感想 猫を抱いて象と泳ぐ 小川洋子 チェスの話しだが、幻想的でエレファントマンとい…

久しぶりの小川さんの小説。 この作品はとてもいい雰囲気だ。 物語の核はチェスなのだが、そ…

武藤吐夢
1年前
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感想 キノの旅15 時雨沢 恵一 双子という概念のない国は犯罪大国だね。

シリーズ15作品目 少しだけトーンダウンしています ケダモノの国 のバトルは、なかなか楽し…

武藤吐夢
1年前
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感想 世界の家の窓から77ヵ国201人の人生ストーリー  世界は広大で美しい。それを…

読んで感じた印象は、世界は広大で美しいということでした。 世界全体がウイルスのせいで閉…

武藤吐夢
1年前
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感想 天路の旅人 沢木耕太郎 旅の話しだが、徒歩がほとんどです。深夜特急とは別の味わいがありました。

沢木さんの深夜特急のファンです。 本書は、戦前と戦後の時期 8年間にわたって密偵として活躍していた西川さんの手記を元に彼の半生というか 中国の奥からチベット、インドへの旅行の有様を描いた旅行記です。 密偵と言っても自分から政府になりたいという押しつけのようなものであり 西川さんの真意は、知らない場所を旅したいという思いにあったと思える 報告書の提出も数回らしく 帰還命令にも従わなかったのです。 内モンゴルからチベットに徒歩で旅行する最初の旅が面白い 砂漠を進むのです そ