感想 バナナの魅力を100文字で伝えてください 柿内 尚文 人は、伝えてもらわないとわからないものだ。伝えるには技術がいる。
話しが通じてないことがよくある。
言ったはずなのに、相手にキチンと伝わっていない。
それは何故か?
人間は、相手の話しをあまり聞かず、自分の話しばかりしたがる生き物なのだ。
その背景には、自己承認欲求があるからだと別の本で読んだ。
人は、自分が好きな生き物であり、他人のことはあまり重視していない。
自分勝手な存在なのだ。
本書では、そういう人の特質を踏まえた上で相手に自分の意思を伝える技術を紹介している。
自分は理解されない。わかって貰えないと言っている人をたくさん見かける。
とくに若い人。
そんなの当たり前なのです。
言葉だけでなく態度や表情も含めて、うまく伝える必要がある。
でないと、自分の意思は相手に伝わらない。
この前提を理解しておかないといけない。
まず、これがないと意味がない。
ある商品を作った、良い商品だ。でも、消費者に知ってもらわなきゃ意味はない。
伝え方の技術に関しては本書の核になる部分ですので
ぜひ購入しお読みください
そこそこ使える技術があり、営業職の人とかは役に立つと思います。
伝えるとは何か?
大切なのは、相手の納得感です。
相手が納得してないと伝わったことにはなりません。
顧客満足度の高い商品は、リピートされるというマーケティングの結果が出てますが、それは顧客がその商品の価値に納得しているからです。
納得感を得る。それは相手の頭の中に見える化させることです。
話しのうまい人は、実は見える化の達人なのです。うまく落語家は、しゃべりだけで景色が見えると言われています。
伝えることの二つは、ファクトとメンタルです。
事実と感情
吉野家のCMで言うと うまい やすい はやい
うまい という感情と やすいとはやいという事実をミックスさせることで
良い相乗効果になっています。
言葉を変えることも大切です。
訳アリ野菜 形の悪い野菜
伝え方で印象がガラっと変わります
数字を使うのも手です。
解像度が上がる。スペシャル感がでます。ポイントがわかる。
だから、伝わるように工夫するのです。
脳科学者の西剛志さんは
コミュニケーションスキルが高い人は、自分の脳と相手の脳が見ている世界が違うということをしっかり認識している人だと言っています
伝わっていない、わかってもらうのは難しいという前提から始めるべきなのです。伝わるように工夫するべくなんです。
怒っている人 不機嫌な人 怖い人、そんな人の意見は聞かれない
だから、いつも上機嫌、笑顔でいるべきです
本書の面白い視点は、そもそも人は、人のことがわからない
ここだと思う。それを断言している点です。
だから、伝えるのに技術がいる。
伝えるとは、相手を納得させること。
それは相手の頭に、その意見を見える化させることです。
具体的な方法よりも、この考え方が面白いと思いました。
読む価値のある本だと思います。
2022 12 15
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