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感想 キノの旅15 時雨沢 恵一 双子という概念のない国は犯罪大国だね。



シリーズ15作品目
少しだけトーンダウンしています

ケダモノの国 のバトルは、なかなか楽しい。
でも、オチはありがち

過去のある国 は、興味深い作品
誰もいなくなった廃墟のような町と聞かされていたのに
そこは活況
しかし、その町の歴史や過去はすべて捏造されたもので
犯罪者たちが移民してきたのだったというオチ
次の世代の人たちは、その事実を知らず
作られた歴史を盲信しというのが怖い

ジャーナリストの国 の嘘も
ブラックジョークみたいで面白い
報道されたことを、あたかも真実と思い込み
それに踊らされて真実を無視する
ありがちだが、怖い現実です。

犯人のいる国
この作品が一番楽しい
この国には、双子という概念がたまたまなかった
つまり、犯人は双子
その場合、犯行は完全犯罪となる
双子という考えがないのだから、兄が殺人し
弟がアリバイを作成
刑事は捕まえられない
キノたちの働きで二人は逮捕されるのだが・・・

犯行は続く
現場に残されたメッセージがいい

ネタバレさせると・・・

「兄貴たちの恨みだ」とあったのだ。
双子じゃなく、3つ子ですね。






2022 12 10



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