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感想 運動脳 アンデシュ・ハンセン ただの健康本ではない知的好奇心を満足させてくれる良書。



本書はただの健康本ではなくて、知的な好奇心を満足させてくれる本です。
面白かった。

結論を、先に言うと運動はとてもいいよという話しです。

運動というと、ストレス解消に良いとか、体重が減るなどの効能が有名ですが
本書によると、集中力・記憶力・意欲・創造性がアップ するとのことです。

作家の村上春樹さんは、執筆期間中、必ずランニングを欠かさない
哲学の道で有名な哲学者の西田幾多郎先生は、歩きながら考えをまとめていたというのは有名な話しです。

歩くことで、脳の血流が刺激されて、アイデアが・・・
仕事に行き詰まったら運動する
これは使えます。

ここに書かれていることは、エビデンスがきちんと示されていて
だから、読み応えがあります。

うつ病の人なんかは、薬もいいが、運動によって気分が変わりポジティブになることもあるということです。

運動をした後、集中力が増すという話しも面白い。

ストレスと運動の関係は有名です。ボクシングやダンスでストレス解消という話しは良く聞きます。
何故、人はストレスを感じるのか
神経過敏になるのか、そもそもの話しが面白い

狩猟時代、人は周囲の獣に襲われないように常に神経を研ぎ澄ましていた
その遺伝的傾向が残っているということのようです
しかし、現在社会では、神経過敏はマイナスでしかないですよね
松島 トモ子さんみたく、ライオンに襲われたりしません。

運動をすると、ストレスを感じなくなるここがポイント


ストレスがかかると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。しかし運動を習慣づけると、やがてコルチゾールがほとんど分泌されなくなり、ストレスに対する抵抗力が高まる。


だから、運動はストレスを軽くするのです。
抵抗力を運動でつけるのです。

あと、ランニングハイは話しも良かった。
マラソンをしていると気持ち良くなるという話し。
運動すると気持ちいいのは何でかってことです。


太古の昔から、人間が生きていくためには運動が不可欠だった。それゆえ人間は、運動すると「報酬系」と呼ばれるシステムが働き、ドーパミンが放出されて気持ちが明るくなる仕組みになっている。


狩猟社会では、歩き回り運動するのが当たり前になっていて、それに対する報酬として、運動を過度にすると気持ちよくなるという遺伝子が人には組み込まれているという不思議です。

もう一つ、脳は年とともに細胞が減少していく
僕はそう思っていました。
基本はその通りなんですが、運動をすると増えることもあるとか

この話しは面白い。
適度の運動は認知症予防にもなるし
脳機能の維持にもなる。
記憶力が良くなるということでした。

こういう話しがエビデンスを具体的に示す形で説明されています。




なかなか面白い内容です。
ぜひ、お読みください。
おすすめ本です。




2022 12 22



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