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感想 地羊鬼の孤独 大島清昭 ホラー的な要素の強いミステリー作品。なんかもったいない感じのする作品でした。



人によって評価がわかれる作品だと思います。
ホラーミステリーというジャンルで
前半から中盤のホラー的な雰囲気は好きです。
謎解きも悪くない。
なのに、なんだか、あの結末が好きでなくて、読後感は良くない。

突如現れる木製の棺。中には殺人遺体。遺体の臓器は木製模型に取り換えられていて……。



中国の妖怪に、こういうことをするのがいるらしい。
棺は、心霊スポットで見つかるという怖さ

主人公の刑事は、県警から来たオカルト専門の女刑事の相棒にされる。
そして、胡散臭いオカルト研究者の助けを得て事件を解決に・・・というミステリー的な側面もあります。

その事件は、過去の事件と関連していて
殺された人たちは、全員、犯人。
つまり、完全犯罪者たち

密室殺人が多く、それらを謎解きするのも面白い
面白い要素ばかりなのに

本当の意味の犯人が放置されるという
悪が勝つみたいな展開とか、そこにオカルトをからめるのが
ちょっと嫌な感じでした。

二転三転する展開はいいんだが、ようするに、あのラストが気にいらない。
言いたいのは、それだけ。


2022 12 25




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