マガジンのカバー画像

観劇感想2024

58
2024年の観劇感想をまとめます、
運営しているクリエイター

#歌舞伎座

裏表太閤記!1

裏表太閤記!1

歌舞伎座 七月大歌舞伎「裏表太閤記」の初日を観てきました。43年ぶりの澤瀉屋復活狂言です。猿之助さんが参加していたらどうなったか。時々、そんな思いが過りました。

そのくらい懐かしかったのです。作品を観るのは初めてですが、三代目が作った作品を数々復活させてきた四代目を観てきた身体と心が感じるのです。

私の心が喜びました。

もともと昼夜通しての長い物語だったのを夜の部だけに縮めているから、短縮版

もっとみる
裏表太閤記 初日!

裏表太閤記 初日!

歌舞伎座「七月大歌舞伎」初日おめでとうございます。

私の今月の観劇がスタートしました。
夜の部「裏表太閤記」を観てきました。

芝居をしっかりと見せて、中盤からグッと盛り上げてくる。ご趣向満載でお客を飽きさせない澤瀉屋クレイジー(褒めてます!)な作品でした。久しぶりにがっつり歌舞伎に浸ることができました。想像より歌舞伎らしい歌舞伎。

幸四郎さんバンザイ!です、はい。

感想は後日にお話します。

もっとみる
「上州土産百両首」六月大歌舞伎

「上州土産百両首」六月大歌舞伎

歌舞伎座「六月大歌舞伎」昼の部を観てきました。

一つ目「上州土産百両首」は猿之助さんの正太郎役を二回観ています。とても思い出深い演目です。そのことは前回の記事でお話しました。

猿之助さんの正太郎、巳之助さんの牙次郎。

私にはこれがベストでしたので、今月の獅童さんの正太郎、菊之助さんの牙次郎の配役を知った時はすごく意外な感じがしました。

でも観たらそんなことはどうでもよくなって、お芝居に没頭

もっとみる
猿之助さんの上州土産百両首

猿之助さんの上州土産百両首

今日から私の今月の観劇がスタートです。

歌舞伎座 昼の部に行ってきました。

いろいろ感想はあるのですが。。猿之助さんのことが甦ってきたので先にそのことをお話したいと思います。

一つ目の「上州土産百両首」は、猿之助さんが亀治郎の会と浅草歌舞伎で上演しています。私は彼が演じた正太郎が大好きです。いつか歌舞伎座で観たいと思っていました。

今月の獅童さん菊之助さんコンビも面白かったです。想像と違っ

もっとみる
團菊祭五月大歌舞伎 夜の部 2

團菊祭五月大歌舞伎 夜の部 2

今朝、出かける時からお天気が荒れていました。お気に入りの長靴で仕事に行きました。

仕事帰りに知人にリンパマッサージをしてもらいました。久しぶりに会ったら、お互いにパーマをかけていて笑いました。これもご縁と想い嬉しくなってしまった。

人の手の温もりで癒してもらうことって大事だと思いました。直接お話したり触れ合うことって癒されます。分かり合える。。とか大げさなことではなく、何だか元気になるような。

もっとみる
團菊祭五月大歌舞伎 夜の部 1

團菊祭五月大歌舞伎 夜の部 1

先日、歌舞伎座に行ってきました。

夜の部は「伽羅先代萩」「四千両小判梅葉」の二つ。幕間は35分間の1回です。ともに長丁場でしたが、何だろうか。。今までよりも面白くて時間が経つのが速く感じました。

大衆演劇を観始めたのが大きいかもしれません。

例えば、スーパー歌舞伎をリピートして観ていると、時々、古典歌舞伎が無性に観たくなるのです。その感じと似ています。

大衆演劇は生の音楽がほぼありません。

もっとみる
幕見で「四季」

幕見で「四季」

歌舞伎座は外国の方がすごく増えましたね。

コロナで5ヵ月間の休演後、近隣の人しか来ていないのではないかと思うほどお客が少なかった。客席を間引いていたこともあるし、誰もしゃべらなかったこともあり、広い歌舞伎座が異様な空間でした。

そうして毎月歌舞伎座に行っていると、来場しているのは私のように毎月来ている人ばかりではという感覚になりました。ファンがほとんどだったのではないでしょうか。ファンはファン

もっとみる
夏祭浪花鑑

夏祭浪花鑑

先日、歌舞伎座 昼の部を観てきました。

お目当ては愛之助さんの「夏祭浪花鑑」です。上方の役者さんが歌舞伎座で団七を演じるのは、戦後初だそう。

私がこの芝居を初めて観たのはテレビでした。2004年ニューヨークで行われた平成中村座公演の録画です。

真夜中に放送され、団七の勘三郎さんと義平次の笹野高史さんの泥場の恐ろしかったこと!

歌舞伎を観始めた頃だったと思う。テレビだからよく二人が見えるし。

もっとみる