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八月納涼歌舞伎「狐花」初日2

歌舞伎座の夏の風物詩、納涼歌舞伎。

各部とても入りが良いみたいです。第三部もコロナ禍前の賑わいが戻ってきたような空気感でした。

京極夏彦さんが歌舞伎のために書き下ろした作品「狐花」は、とても好みでした。帰り道、友人と「面白ったねー」が止まらなかった。

新作歌舞伎だから、もっと派手に作ろうと思えばできそうなのですが、あえていろんな演出を削ぎ落してきたのかなと面白かったです。新しい歌舞伎のジャンルが誕生したと思う。

幸四郎さんと七之助さんに時代感はさほど感じませんでした。その代わり、まわりの皆様に古風な雰囲気があり。。というかいつもどおりの安定感。

いろんな歌舞伎の要素を入れつつ、人物造形だけは現代人が共感しやすいように作っているのかなと妄想しています。

今日は、前回書けなかった役者さん方のこと。

京極さんが「歌舞伎でないとできない仕掛け」というのはこのことなのかなと妄想してみました。

内容に触れています。

聞いてください。


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