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観劇感想2024

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2024年の観劇感想をまとめます、
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記事一覧

「劇団美松」でご縁を感じたこと

「劇団美松」でご縁を感じたこと

昨日の記事の続きです。

昼夜で大衆演劇をハシゴしてみました。浅草木馬館から川越小江戸座への移動も芝居の余韻で楽しかったです。昼の「やくざ忠臣蔵」が楽しすぎて、次のお芝居に心が入り込めるかな。。と思いました。。が、全く心配いらなかった!

テンポいい喜劇で、これでもかと笑わせてもらった。笑い過ぎて泣きました。私。。普段からリアクションが薄いのですが、悔しいくらい笑いました。しつこさも好みだし、小祐

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「やくざ忠臣蔵」を浅草木馬館で観てきました。

「やくざ忠臣蔵」を浅草木馬館で観てきました。

先月まで体調不安が続いて私らしく観劇することが叶いませんでした。遠征から帰る→体調を崩すパターンに終止符を打つべく、遠征を封印して、心と身体が喜ぶスタイルにしていこうと思いました。

嬉しいこと悲しいこと辛いことがあったら劇場に行きたくなるのが私です。そこに好きな人はいなくとも、行きたい時に劇場に行かないとさらに身体を壊すのがわかりました。我ながらオタク気質だと感心しています。

私は猿之助さんの

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幕見で「四季」

幕見で「四季」

歌舞伎座は外国の方がすごく増えましたね。

コロナで5ヵ月間の休演後、近隣の人しか来ていないのではないかと思うほどお客が少なかった。客席を間引いていたこともあるし、誰もしゃべらなかったこともあり、広い歌舞伎座が異様な空間でした。

そうして毎月歌舞伎座に行っていると、来場しているのは私のように毎月来ている人ばかりではという感覚になりました。ファンがほとんどだったのではないでしょうか。ファンはファン

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川越小江戸座「劇団公演25周年記念特別公演」

川越小江戸座「劇団公演25周年記念特別公演」

今日は大衆演劇で初体験にワクワクした一日でした。

来月の浅草木馬館「劇団暁」のお席を予約するため、猿ゆか仲間と劇場に行ってきました。木馬館は受付時間までに並んだ順番でくじ引き。早く並んでも、くじで購入の順番が最後になる可能性があります。

仲間とは別々に予約するため、それぞれクジを引きました。そうしたらなんと続き番号で大爆笑。強い絆で結ばれているんだわ!と歓喜でした。

朝9時過ぎから友人とわち

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夏祭浪花鑑

夏祭浪花鑑

先日、歌舞伎座 昼の部を観てきました。

お目当ては愛之助さんの「夏祭浪花鑑」です。上方の役者さんが歌舞伎座で団七を演じるのは、戦後初だそう。

私がこの芝居を初めて観たのはテレビでした。2004年ニューヨークで行われた平成中村座公演の録画です。

真夜中に放送され、団七の勘三郎さんと義平次の笹野高史さんの泥場の恐ろしかったこと!

歌舞伎を観始めた頃だったと思う。テレビだからよく二人が見えるし。

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人で非ざる者

人で非ざる者

桜が見ごろを迎えました。

ヘッダーの写真は浅草の夜桜。土曜日は浅草木馬館に行ってきました。舞台が恋しくて途中下車をして大衆演劇です。

コロナ禍、毎月のように猿之助さんは舞台に立っていました。地方公演の再開は遅く、緊急事態宣言を受けて休演した後は歌舞伎座だけで公演が続きました。

東京住まいとしては有難く、安心安全な歌舞伎座に。。命がけで舞台に立つ猿之助さんに。。心の救いを求めて通いました。

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ヤマトタケルから大衆演劇まで~今月の余韻

ヤマトタケルから大衆演劇まで~今月の余韻

猿之助さんのファンクラブ「Kame Pro Club」から完全解散のメールが届きました。昨年の解散に続き、「完全」が来ると思わなかったので心が少し痛みました。

一つ一つ手放して、今の私は猿之助さんの舞台の思い出とともに生きています。映像は未だに何も見ていません。

思い出は美化されます。思い違いもあると思う。でも、舞台と客席で笑ったり泣いたりした思い出は、生きる支えになっています。

ただただ待

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澤瀉屋の縁

澤瀉屋の縁

大阪旅行はとても楽しかったです。大衆演劇ファンの方と想像以上にお話をすることもできました。

初心者の私に、恋川劇団の良さ、純さん純弥さんの素敵アピールをたくさんしてもらいました。私自身、オタクなので気持ちがわかる。応援している人を好きになってくれるのは嬉しいことです。

最初にお友達になった大衆演劇ファンの方にもまたお会い出来ました。その方のお友達と3人でランチをしたのが良い思い出になりました。

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大阪へ「桐龍座恋川劇団 」3

大阪へ「桐龍座恋川劇団 」3

大阪への観劇旅3日目。

本来は京都に移動をして南座に行く予定でした。。が、悩んだ結果、大阪に残って恋川劇団を観ることにしました。南座のお席は申し訳ないことをしました。

でも、座長不在で頑張る劇団に私ができることは席を埋めることしかありません。それに奇跡が起きて座長の純さんが復帰するなら立ち合って一緒に喜びたいと思ったからです。

私自身、先月から体調不良が続きました。先月は声が出なくなり、今月

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大阪へ「桐龍座恋川劇団」2

大阪へ「桐龍座恋川劇団」2

大阪への観劇旅2日目。

朝日劇場で昼夜を楽しみました。偶然にも二代目恋川純座長の長男、桜奨(おうすけ)くんの誕生日公演でした。

大衆演劇を観るようになって驚いたことの一つに「誕生日公演」があります。そのままのとおり役者さんの誕生日のスペシャルな公演のこと。私は大衆演劇のことはわからないので、イベントなどは調べたりせず、まだ自分の行ける日優先です。

今回も日程を先に決めていましたが、嬉しい悲鳴

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大阪へ「桐龍座恋川劇団」1

大阪へ「桐龍座恋川劇団」1

20日から3日間楽しんだ大阪の旅を綴ります。

大衆演劇2daysの後、京都南座で歌舞伎。。という予定でしたが、恋川劇団の座長が休演となったことで私の心に火が点き予定変更。3日目も大阪に留まりました。

二代目恋川純座長が体調不良で休演の情報を道中で知りました。高熱が出たそう。この日から6日間、兄の純弥さんがゲスト出演だったため、急きょ純弥さんが柱となり劇団の皆様総力戦の公演になりました。

兄が

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観劇旅

観劇旅

大阪に来ています。

観劇の旅をしています。1日目2日目は大衆演劇、3日目は京都に移動して南座に行く予定です。

初日の今日は朝日劇場に行ってきました。10月以来の「桐龍座恋川劇団」です。純弥さんがゲストを務めるということで、弟の二代目恋川純座長との共演を観に来ました。

ですが、純さんが体調不良で休演になり、急きょ純弥さんを柱に劇団の皆様総力戦の公演になりました。

感染症は別として、歌舞伎も幕

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ヤマトタケルを観て 3

ヤマトタケルを観て 3

昨日は歌舞伎座夜の部を観てきました。

各地のいろんな劇場に行くのが好きです。その中でも歌舞伎座はやはり特別かもしれません。楽しさや嬉しさ、悲しさ。座りながらいろんな感情が湧いてきます。

2年前の3月、歌舞伎座で「新・三国志」がかかりました。歌舞伎座で初めてスーパー歌舞伎の演目が上演されました。

猿之助さんはあえて「スーパー歌舞伎」の冠を外して「三代猿之助四十八撰」とだけ付けて上演しました。古

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ヤマトタケルを観て 2

ヤマトタケルを観て 2

思うまま書いていたら第一幕のことしか書けなかったので長編に突入します。

12年ぶりに観た「スーパー歌舞伎 ヤマトタケル」に、思い出が次々に甦ってきました。’思い出は美化される’のを前提に猿之助さんのことを交えて今回の感想をお話しています。

私は、スーパー歌舞伎に関してはもう初演に戻さなくていいと思っています。四代目は襲名公演こそ初演に戻して上演しましたが、その後は「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)

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