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猿之助さんの上州土産百両首

今日から私の今月の観劇がスタートです。

歌舞伎座 昼の部に行ってきました。

いろいろ感想はあるのですが。。猿之助さんのことが甦ってきたので先にそのことをお話したいと思います。

一つ目の「上州土産百両首」は、猿之助さんが亀治郎の会と浅草歌舞伎で上演しています。私は彼が演じた正太郎が大好きです。いつか歌舞伎座で観たいと思っていました。

今月の獅童さん菊之助さんコンビも面白かったです。想像と違ってた!当たり前ですが、猿之助さん巳之助さんの時と印象もだいぶ違っていました。

あくまで私のイメージなのですが、巳之助さんと獅童さんは泣きの芝居がいいなぁと思う二人です。

巳之助さんが演じたのが牙次郎、獅童さんは正太郎。

浅草歌舞伎の大詰では牙次郎で泣きました。今日は正太郎で泣いた。同じ芝居でも、演じ方というか、役者さんのキャラクターで感じ方も違う。

特に巳之助さんの牙次郎は、ラストは菩薩のように見えて、猿之助さんの正太郎が救われていくような感覚に思えました。

あんなに頼りなかった牙次郎が兄のような正太郎の存在で成長していく。でも本当は正太郎のほうが、強く牙次郎を心の支えにしていたのだと感じました。


今日の感想はまた後日お話します。

私が浅草歌舞伎で猿之助さんと巳之助さんコンビを観た初日の感想を懐かしく読みました。よろしければ皆様にも一部分をお読みいただきたいと思います。

猿之助さんが相手役に抜擢したと記憶しています。
また観たいコンビです。

2014年1月3日 浅草から始まる

浅草公会堂へ行ってまいりました!
「新春浅草歌舞伎」第1部です。

私のお席は2等席。二階後方です。花道も半分近くまで見えるし、三階より気持ち傾斜がある気がします。前の方が全然気にならない。舞台がすごく近いです。

~そして「上州土産百両首」では巳之助さんにノックアウトされました!

巳之助さん演じる牙次郎’アジャ牙次’は、初代吉右衛門、十八代目勘三郎が演じたそう。「亀治郎の会」では俳優の福士誠治さんでした。

口が上手くまわらず、ドジで、いつも皆の足手まとい。歌舞伎公演では20年ぶりにかかるそのお役を巳之助さんです。

こんなに泣けるとは思っていませんでした。猿之助さん演じる幼馴染で兄貴分の正太郎と10年ぶりの再会のシーンから泣ける。というか、牙次郎がしゃべるだけで泣けた(笑)

巳之助さんのこういうふうに感情を爆発させるお役を初めて拝見たような気がします。二枚目も良いけど、ほろっとさせる三枚目がぴったり。

言葉が温かいのです。そして、江戸の匂いがします。

お父様の三津五郎さんがおっしゃっていました。「今、江戸から帰ってきた。。という風情の役者でありたい」

江戸の微かな残り香を知っている最期の世代が自分だと。それが若い世代に通じるのかと話をしてました。

私自身、三津五郎さん世代の役者さんを観て知ることができる空気ですが。。。

今日の巳之助さんを拝見し、それが受け継がれているなぁと思う。平成元年生まれ方に、まさか感じると思っていなかった空気。

猿之助さんの粋で鯔背な江戸っ子も素敵です。前回の亀会に増してカッコいい!!セリフ回しが以前と違って聞こえたのは妄想かな。

猿之助さんは優しさと愛情に溢れていました。正太郎、ますますいい男です!ラストシーンに大泣きしました。

牙次郎のとことん兄貴だけど、本当は正太郎の方が牙次郎無しではいられない。牙次郎のお蔭でどんなに人生救われたか。そういう意味では、そんな弟分に出会えることができた正太郎も性根は純粋なのだろうなと思う。

笑える場面もたくさんあり、千穐楽までどんどん進化していく予感。

次回、観る時が楽しみです。

有難うございました。


aya



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