インド物語-アグラ①

バラナシからアグラに向かった。この頃になると少しずつ旅に慣れてリラックスしてきた。だからというわけでもないけどこの町に着くまでの前後のことはぼやけていて記憶がない。駅に着くと社会人のsと大学生のkと一緒にタージマハルまで歩いた。その道はヤムナー川に沿った幅の広い道路で綺麗に舗装されていた。路肩に生えた草は枯れていて車の往来の少ない曇った日だった。この町の唯一にして最大の観光地が墓であることと、死んだようにみえるこの一本道には何か因果関係があるのかもしれないな、と思いながら私は取り止めのない話にくれて歩いた。

サポートしていただいたお金で、書斎を手に入れます。それからネコを飼って、コタツを用意するつもりです。蜜柑も食べます。