【マンガ感想】『宇田川町で待っててよ。』秀良子
すっごく好きで何回も繰り返し見る作品もあれば、印象が強いゆえに何度も見られない作品もあります。
後者の例として一番に思い浮かぶのは、橋口亮輔監督の映画作品。
はじめて橋口監督のデビュー作『二十歳の微熱』を見たときは、橋口監督が描く人物の生々しさ、いやらしさに驚き、また人生のままならなさに苦しむ主人公たちに心を痛めました。2作目の『渚のシンドバッド』にも衝撃を受け、大好きな映画監督となった橋口監督。デビュー前の自主制作作品が上映すると聞けば足を運んだし、トークイベントに行った