「今の仕事にやりがいを見つける」思考から離れる

今の仕事が嫌だと思ったらこう考えてみよう、とよく言われていることの一つに、「今の仕事も誰かの役に立っている!」とか「今の仕事にやりがいを見つけてみよう!」といったメッセージがあると思います。私も仕事を辞めたいと思ったときには、例外なくこのメッセージを発見し、「そうだ、この窓口の仕事も目の前のお客様の役に立っているんだ」とか「この支払いをすることで保育園が回っているんだ」とかそういうことを思おうとしていたことがありました。それでもやっぱりうまくいかなくて、退職することには変わりなく、その作戦は失敗に終わりました。仕事を辞めようと思ったことのある人は必ず一度は考える思考パターンなのではないかと思います。

その仕事に対して違和感を感じているからこそ「今の仕事も●●の役には立っているんだ!」と自分を思い込ませる必要が生じるわけで、自分のビジョン通りに本当に楽しくてやりたいことをしていれば、そういう思考パターンって生まれないと思うんですよね。何かが違うからそう思い込まないとやっていけない。それって本音にふたをする行為だし、あれこれ頭のエゴで考えて今の仕事を続けた方が良いんだと自分自身を説得させたいがためにやることですよね。そういった意味でも、無理やり「今の仕事も●●の役には立っている!」と思いこませようとしているときは、自分の本音に気づくチャンスとも言えると思います。

仕事をしている限り、絶対に誰かの役には立っているはずです。なので、誰の役にも立たない仕事というのはありません。ただ、その方向性やビジョンが違ったりするとハートの本音がざわつきはじめ、それが「違和感」という形で表面化します。今まで何度も書いているように、その「違和感」を無視すると、ゆくゆくはそれが精神疾患や体調不良、病気につながっていってしまうんですよね。自分の本音を無視して生きていると必ず身体がおかしくなってしまうようにできているので、その思考パターンが生まれた時の体調や精神の状態にも心を配る必要があります。魂の目的に沿って生きようとするときには、そんな思考パターンは生まれませんし、始めはうまくいかなくても、自分の思うビジョン通りに生きている喜びがあるので、やっていても辛いとか苦しいということはそんなに思わないのではないでしょうか。

大卒だと22歳そこそこで就職して、最初からそれが魂の目的通りという人はほとんどいないと思います。誰しもどこかで「おかしい」と感じてから本気で自分を見つめ直して、人生を方向転換するものです。その「違和感」を「今の仕事も役に立っている!」と自分をごまかして無視するのか、それともそこで立ち止まって本気で自分の人生と向き合うのか、そこでどうするかによってその後の展開が大きく変わるのは明らかですよね。「仕事とはこんなもの」「組織とはこんなもの」といって、自分の人生の可能性を閉ざしてしまうのは本当にもったいないことのように思います。

せっかく「人の役に立ちたい」という純粋な気持ちを持って生まれてきているのに、組織の行き過ぎた資本主義の論理に押しつぶされて、貴重な短い地球人生を終えてもいいのでしょうか?世の中にあふれているメッセージというのは、基本的に組織に盲目的に隷属させるのに都合の良い内容であることが多いです。世の中で多く言われているから、有名な人の発言だから、と惑わされる必要はなく、やはりハートの本音に従って生きるのが一番だと思います。誰に何と言われようと、世間一般の考えから外れようと、一番信頼できるのはその方のハートの本音であり、それ以外のことは参考程度です。今の仕事がどうとか、今までのキャリアとかにこだわらず、本当の本当の本音では何をしていきたいのか、どんなことで役に立ちたいのかということをじっくり見つめ直すことで、その先の新たな道が開けてくるように思います。

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