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詩人むねさんの世界

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私の詩達。どうぞご覧あれ。
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2024年1月の記事一覧

《詩》家ばかりの国

《詩》家ばかりの国

人々がつくりあげた
家、家、家、国
密集地帯とまた家

私が欲しいのは感動と興奮。

《詩》神隠し少女

《詩》神隠し少女

… 無意識は望んでいたかな
  この世の生きづらさを知覚して…

暮色の闇時
神隠しごとく
跡形なしの少女
空間上を右往左往

「もどっておいでよ」

聴こえ呼ぶ時空が正体
耳にするリズムは音痴的
私を呼ぶ声はか細く平行線的

ハッキリ言おうか

神隠しにあったのは私だった

《詩》海

《詩》海

君は海の気圧に狂った事はないかい?
せまりくる気圧!気圧!また気圧!
はてさて勝てるはずはなく
去り行く 私は 海を

《詩》鉄本宗史の詩(うた)

《詩》鉄本宗史の詩(うた)

喜怒哀楽
毎日変身
無数の色
まだ見ぬ
カメレオン
恋焦がれる
そんな男だ
ではでは
私は私に
拍手喝采
堂々と

《詩》猿マネ人間

《詩》猿マネ人間

真似をしろ 
たくさん猿マネしろ
模倣的びっくり箱は私だ
狂い咲いてまた狂い咲き
ホモサピエンス的リズムを鳴らす

《詩》阿保の極み

《詩》阿保の極み

阿保はバカ
阿保はすてき
阿保は神の領域
阿保を賛美する
阿保になれたらなぁ

あたかも自分が阿保ではないかのように
いいまわしてみせる其れこそがあほのきわみ 

《詩》散文的リズム

《詩》散文的リズム

マンモスの牙を抱く
奔流に巻き込まれて
日の出は傲岸不遜で威風堂々
左手である右手と右手である左手と
竜巻マキマキ 暴風のおたより
これが散文詩のリズムだ
イメージは呪術 巒気をおびて
まわりを見渡せばはちすの花

《詩》しょうもない悩みにやられています

《詩》しょうもない悩みにやられています

しょうもない悩みにやられています
 私にしてみたらクソ真面目な悩み
しょうもない悩みにやられています
 寝ても覚めてもしょうもない
しょうもない悩みにやられています
 しょうもない悩みはしょうもない
残暑と立秋とはいつもいつも仲違い

《詩》飛び立つ虻(あぶ)

《詩》飛び立つ虻(あぶ)

路頭に迷う

自信をなくした私を他所に
勢いまかせに勇ましく飛び立ちました
ちいさな羽音きこえて勇者へ拍手をおくる

虹の彼方へ

レッツだゴー

《詩》天空まきびし

《詩》天空まきびし

宙を翔ぶ群鳥
いざゆかん的狂気
巻き散らしたまきびし
天空凶器ぴかぴかキラキラ

《詩》本に住みつく蟲

《詩》本に住みつく蟲

書を歩く蟲と
同じ思考の私がいる
人間の私はせわしい
生きてください そう伝えて
つよく息をふきかけた
微塵な虫はいなくなった
棲み家は書物に還る風情