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大企業にはいったけど、別にオワコンではなかった1年目

大企業にはいったらな〜脳死して成長できないかな〜。就活のときはいろんな情報にとにかくもみくちゃにされて、「とにかく成長しなければ負け」みたいな今思うと謎な考え方に染まりそうになったこともあります。

でも待って。成長至上主義だけが正しいのか?

もともとは私はプライベート優先だし、それなりに安定基盤あったほうが輝けるし、濃すぎる人間関係が苦手だし、大きな組織向けの性質が大いにあると思ってます。

でも、妙に情報にさらされるこの時代、組織の歯車として貴重な20代を使ったら、そこから戦える実力がつかないとか、新卒からの数年が勝負とか、そういう煽り文句が世の中に多すぎる!!!!

成長し続けないと、人間としてオワてる、みたいなプレッシャーを若者に浴びせてくるのやめてほしいのです。少子化で労働人口が少なくなり、景気も悪いのに停滞感を若者に責任転嫁するのは違うと思う。そりゃみんな精神壊れるわ!

後は、同世代の意識高い人の「お前まだそこにいるの感」。私は自分も周りから「イシキタカイ」と言われる学生団体で幹部までしていたことがありますが(放課後をミーティングで潰したり二徹で合宿したり、立派な年間目標とKPI立てて営業したりしていた)、あれは所詮膨大な時間を猛烈に消費する自己満足と、イキリです。

そこで本当に痺れる仕事をする人は、むしろ周りに「すごくて恐れ多い」とは全く思わせない不思議な柔和さがありました。余裕ない人ほど、「自分ってすごい」とアピールするけれど、それを見て感化されるのもまた、余裕のない人だと思います(個人的な意見ですよ)

私は、社長がゴリゴリの成長!営業!成果!みたいな本を書かれている会社も最終面接まで残ったんですよね。せっかく就職するんだし、新卒なんだし、実力を追い込んでも伸ばすことが必要かなって本気で悩んだんですよね。

でも新卒入社でその会社で働く1年目の方、人事の担当者ともお話し、社長の著書も読んで、それでもやっぱり違和感が拭えませんでした。私、自分だけゴリゴリに成長したいんじゃなかったわ。こういう書く活動だったり、旅だったり、なんにもしないをして感性をひらいていくことにも時間を使えないとやっていられないと思いました。

それになにより、そんなに成長しなきゃいけないの?

負けず嫌いだから、この新人はすごい!とか言われたいです。普通に、期待されたらめっちゃ嬉しいです。正直褒められたら、舞い上がるしもっともっと頑張ろうと思いますよ。

でも、それに人生の1000%かけたいかっていわれたら、私は違うと思いました。そういうのは、別の人が戦えばいいやん、って気づいたのです。だから、最終面接を辞退しました。


そうして私は今、男性の育休取得をもっと浸透させます!みたいな、ホワイト日系大企業に勤めています。同期が、1000人はいます。めちゃくちゃにでかくて、正直自分のいるポジションとかがめっちゃ小さなものだって感じます。いわゆる、自分はいてもいなくても回る仕事。

でも、別に、お茶くみとかしてるわけじゃないです。ずっと雑用させられてるんじゃないし、頭の固い上司しかいないわけじゃない。

なんなら、めっちゃDXの取り組みに駆り出されます。今まで使ったことないローコーディングとかさせられて(全然エンジニアでもない文系卒文系職)、かと思ったら英語の案件をいただくこともあります。

自分から手を上げればいろんなコンペにも参加できるし、機会の数が多すぎて正直普通のモチベではとても追いきれません。なんだなんだ、むしろ偏見を抱いていたのは自分の方だったのか?!と凄まじい勢いで流れる社内チャットに翻弄されたのは私でした。

ここで走れる人、資源をフル活用している感じでマジで強い。どれもこれも全部私の主観だけど、会社のお金で好きなように自分に投資してるなあと、パワーの割り振り方がうまくて感動すらします笑

なんか就活前には「そっち選ぶ?の感」が風当たり強かったけど、オワコンではないな、と思えたんですよね。ここから数年後がどうなるかはわからないけど、そんなのどこの会社も同じだし、そもそも転職前提で入っているし。それならこの会社で会社のお金で学べるもの学び尽くします。

後、ここで足止めたらだめだな、っていう模範例のような方も、正直大きな企業ならたくさん見ることになるので、意外とだらだらできない焦りがあります。

外コンとか外銀とかで働いている友達を見て、給料や待遇の良さに目眩がすることはあるけれど、自分がその仕事をしたいかと言われるとまた別だから、そうやってみんな行き着くところに落ち着くのかもしれません。見栄じゃないなあ、幸福感だなあ。


唐突に、この1年で私が大企業もいいと思ったこと。

・シンプルに社会に与えられるインパクトが大きい
・教育用のリソースがめっちゃある
・新人は即戦力ではないので、ちゃんと時間かけて教育を貪れる
・新人対応のノウハウがそれなりにある
・ある程度金がある
・カウンセリングとか育休とか、制度も前例もある
・合わない人間がいても、他にも沢山の人がいる
・大量の同期と自分で選んだ好きな距離感で付き合える
・部署や本部の移動で、転職ばりのキャリア変更可能
・リモートワークが進んでいる
・パワハラとかセクハラに上司がめっちゃ敏感
・残業とりすぎないように守られる
・有給取れるように守られる

全体的に、資源(人、金、時間、時間等)の多さと、コンプラによって守られる社員の人権ってところが大きいかなと思います。実際は会社とか部署によるとは思いますが、自分は他も充実させられる分モチベ高く仕事ができています。

就活する時、我に返ってくれた自分ありがとよ〜。そしてあの時、私には合わないんじゃないかと思って引っかかってるって言ってくれた「成長!」会社の人事さん、元気にしているでしょうか。ありがとうございました、私は元気です。

多分あの会社入っても2年続けたかわからないな、と思うから、あの人事さんもうちの会社の人事も、見る目があったということかと!就活というのは、全てに受かればいいのではないなと実感します。

これから私がここでどう成長していくのかは、文章を読んで皆さんの目で判断していただけたらと思います。では。


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