ケンティー熊

マーケティングとクリエイティブで仕事しています

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最近の記事

漫才「クリエイティブ・ディレクター」

A「どうも〜よろしくお願いします〜」 B「よろしくお願いします〜」 A「僕ね、クリエイティブ・ディレクターになりたいんですよ」 B「どうした急に」 A「クリエイティブ・ディレクターって格好いいじゃないですか」 B「全然格好よくねえだろ職業の中で最下位だろ」 A「なんてこというんだよ絶対違うよ」 B「最下位ではないか。最下位は架空請求詐欺師か」 A「それ以外の特殊詐欺師には負けてるのかよオレオレ詐欺師とか」 B「実物は一応あるから架空しているような奴にはギリ勝ってるからな」

    • ChatGPTのアイデア発散には「言葉の種類数」が足りない

      最近は、案の発散にChatGPTを活用している方も多いかと思います。 私もたまに「叩き台」として利用してますが、ChatGPTの案をそのまま使うことはほとんどありません。 そしてもっと言うと、「ChatGPTに出してもらった案の中から選ぶ」だけにすることもほとんどありません。 ChatGPTに案を出してもらった量を10とすると、少なくとももう20~30は自分で結局は追加で考えて、磨いて、そこから選ぶことが多いです。 みなさんも「ChatGPTを使った案の発散は楽だけど、

      • あなたもすぐに簡単にP&Gマフィアになれる裏ワザ

        マーケティング界隈でとてもブランド力の強い「元P&G」という刻印。 激しい競争を勝ち抜き、グローバルなリーダーシップを発揮されてきたエリートだということで、辞めたあともあらゆる会社にパラシュートでCMOなり役員なりでスマートに入社されていって、活躍の幅を広げていらっしゃいます。 そして自分の実績に輝かしいバッジをつけ、マーケティングコンサルとして独立され、「P&G的マーケティング」をしていない会社にマーケティングをバサバサ指導していく。 もはやマーケター業界は「P&Gに

        • テレビCMを作るときに確認しておきたいチェックリストを作りました

          テレビCMをしようとしている事業会社の担当者の方にむけて書きました。 テレビCMはとにかく「感覚的」で「職人的」な世界です。 どのような観点に気を付けるべきか、すら言語化されていないです。 気を抜いていると、広告代理店に言いくるめられて、 クリエイターが賞をとるためだとか 業界内部でウケるためだとか エゴ&マスターベーションのために おもしろおかしく薄っぺらい何も残らないようなものをつくられて、 本当にいいのかどうか不安になりながら、 あんまり言ってもクリエイターのやる気

        漫才「クリエイティブ・ディレクター」

          職場に「悪影響を及ぼす性格が悪い奴」がいた時にどうすればいいかを本気出して考えてみた

          今朝、作業していたカフェの隣の席で、若い女性2人組が「職場に性格が悪い奴がいてとても困っている」という話をしていました。 職場に40,50代くらいの女性がいる その人がとにかく当たりが強くて周りが疲弊している その人のせいで、優秀でみんなから好かれていた先輩も、その女性と関わる時間が多くなって、結局キツくなって辞めてしまった 平気でパワハラみたいなことをする、人格攻撃やいやがらせをする 社内通報窓口に勇気を出して言ってみたけど、「その人への注意」がかるーくゆるーく行

          職場に「悪影響を及ぼす性格が悪い奴」がいた時にどうすればいいかを本気出して考えてみた

          流石にChatGPTは無視して今後生きてはいけない

          ChatGPTとは、OpenAIによってトレーニングされた巨大な言語モデルってやつです。 https://chat.openai.com/chat いやー、これは食わず嫌いしないほうがいいやつだと思います。 十数年に一度レベルの、「とりあえず思考停止で乗っておいたほうがいい波」なのではないでしょうか。 ざっくりChatGPTってChatGPTは「自然言語」生成タスクに特化しています。 このモデルは、大量のテキストデータを利用してトレーニングされており、人間のような「自

          流石にChatGPTは無視して今後生きてはいけない

          ビジネス文書とエンターテイメント文章の根本的な違い

          同じ「文章」でも、目的によって意識すべきことが当然違います。 ビジネス文書は、「短い時間で」「認識齟齬なく」「相手を動かす」ためにつくるものです。 なので、A4ペライチ的な、簡易的なものが好まれます。 なるべく不要な表現は削ります。 曖昧な表現も、数字にできる限り変えて、誤解が生まれないようにします。 相手を動かすために、わざわざ丁寧に「次アクション」なんて項目を最後に入れます。 ビジネス文書は、短い文章にするために考え抜きます。 いかに相手が「読みたい」と思うか、いかに

          ビジネス文書とエンターテイメント文章の根本的な違い

          社会人1年目からテレビCM担当になりたい人はどう動けばいいのか?

          テレビCM担当は、基本的にマーケティングチームだか、宣伝部だか、ブランディンググループだか名前はどうでもいいのですが、そこらへん部の10年目以降の人がなることが多いです。 それもそのはず、必要とされる観点、ビジネススキルがとてつもなく多いです。 数億円が動き、数十人が動くプロジェクトを、ちゃんと推進していくのは並大抵の力ではできません。 そんなテレビCM担当に社会人一年目からなりたい、という相談をもらいました。 テレビCMがいよいよ佳境に入っているなか、そんな若い方がいる

          社会人1年目からテレビCM担当になりたい人はどう動けばいいのか?

          すべてのものに強みはある

          街を歩いてて見つけた、ある小さな電気屋の看板を見て感動しました。 「エアコン即日取り付け可能!」 これ、めちゃくちゃ良いUSPじゃないですか? (USPとは「対競合優位性」のことです。Unique Selling Propositionの頭文字の略称です。競合にたいして優位にたてる、勝っている訴求要素のことです。「ほかの店にいくよりもうちで買ったほうがいいですよ、なぜならこういう良さがあるから!」と伝える部分です) 街の電気屋は、もうずっと苦境にたたされていると思いま

          すべてのものに強みはある

          テレビCMという魔物

          テレビCMって、「やるだけでえらい!すごい!」になりがちですよね。 何でなんですかね。 大事なのは「その施策を行うことによってどういう結果が出たのか、課題に対してどれだけ進んだのか」なのだとは思うのですが。 テレビCMは関わるだけで自意識が5万倍くらいになります。 「テレビCMをやった会社です!」 「テレビCMを担当した人です!」 「テレビCMを作った人です!!!!!」と。 息を巻いて、聞かれてもないのに、自分から嬉しそうに、言いたくなります。 テレビというマスメディアに

          テレビCMという魔物

          テレビCMをしたい人のために全体像をざっくり解説してみます

          テレビCM施策をしたことがない企業にとって、初めてテレビCMにチャレンジする時は一大事です。 数億円という巨額を投じ、かつ効果がまったく未知数。 大きく当たる過去事例を聞いて、「本当にそうなるのだろうか」という不安を抱きながら、数ヶ月という長い時間と、決して少なくない社内リソースをフルに使い、大博打に挑んでいくわけです。 私はいままで様々なテレビCM施策に関わってきたのですが、そのたびに、 「テレビCM施策ほど全体の流れがわかりづらいマーケ施策はない」 と思ってきました。デ

          テレビCMをしたい人のために全体像をざっくり解説してみます

          もう広告クリエイターのエゴはうんざりだ

          最近、テレビCMよりもTVerのCMのほうが好きです。 その理由を考えてみたのですが、企業の「伝えたい」という思いがより伝わってくるからなのだと思いました。 「これをどうしても伝えたいんだ」を、不器用でも、純度高く表している。 それに対して、テレビCMは「広告クリエイター」のエゴが滲んでいるのです。顔をしかめたくなる時もあります。 「こういう、有名人をつかって、画が綺麗で、映画とも見まちがうような高品質な映像をわたしは作れるんですよ〜〜そういうことできるんですよ〜」とい

          もう広告クリエイターのエゴはうんざりだ

          ジャイアントキリングはつねに歓迎される

          ジャイアントキリングとは「番狂わせ」という意味で、 戦力や過去の実績で「勝てそうにない」格下側が、 事前の予想を覆して勝利をおさめることを指す言葉です。 スポーツだけでなく、ビジネスでもよく起こることだと思います。 たとえばアサヒスーパードライ。 これはキリン「一番搾り」一強だったビール業界に、 「こんなシャバシャバなビール誰が飲むねん」と言われながらも、 戦い続け、結果として大きなシェアを奪い取りました。 たとえばメルカリ。 業界の大物だった「ヤフオク」に対して、 た

          ジャイアントキリングはつねに歓迎される

          世界を怒鳴り得にさせないために

          人は怒鳴られると、止まります。 「怒鳴り」はふだんの生活でなかなか体験しません。 人が大きな声を出すこと自体が異常事態です。 仕事では、それを悪用できてしまいます。 たとえば、理不尽な要求も、怒鳴ってしまえば、怒鳴られたくないと思って飲むかもしれない。 思い通りにしたい人が、怒鳴りさえしてしまえば、それに屈してその通りにさせられるかもしれない。 でも、世界をそんな怒鳴り得にしてはだめですよね。 正しくて、穏やかで、知的な人が損をしてはいけないですよね。 そういうとき

          世界を怒鳴り得にさせないために

          基本的尊敬を持ちませんか

          「基本的尊敬」とは私のつくった造語です。 「基本的人権」を辞書で調べてみると、 と書いてあります。 人間が人間として当然もっている基本的な権利。 仕事のときに、当然もつべき「尊敬」があるのではないでしょうか、という提案です。 上司を尊敬しよう、みたいな話ではありません。すべからく周りの人に尊敬しませんか、という話です。 仕事をしていると、いたたまれない気持ちになるときがあります。 自分よりも年下の人に対して、無条件に見下し、ただただ悪意のみがある、自分の気持ちを発散

          基本的尊敬を持ちませんか