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職場に「悪影響を及ぼす性格が悪い奴」がいた時にどうすればいいかを本気出して考えてみた

今朝、作業していたカフェの隣の席で、若い女性2人組が「職場に性格が悪い奴がいてとても困っている」という話をしていました。

  • 職場に40,50代くらいの女性がいる

  • その人がとにかく当たりが強くて周りが疲弊している

  • その人のせいで、優秀でみんなから好かれていた先輩も、その女性と関わる時間が多くなって、結局キツくなって辞めてしまった

  • 平気でパワハラみたいなことをする、人格攻撃やいやがらせをする

  • 社内通報窓口に勇気を出して言ってみたけど、「その人への注意」がかるーくゆるーく行われただけで、当然、事態はよくなっていない

聞こえちゃってたので一部始終聞いてしまっていたのですが、とても共感しながら聞いてました。

いますよね。こういう人。男性にも、女性にも。
とにかく周りのことを考えられない。
周りの人を攻撃し傷つけているなかで、本人は生き残っていっているという理不尽な結果。

冷静に考えて、これって会社にとってめちゃくちゃ大きな損失じゃないですか?
だって、この人のせいで、チームの士気は下がり、生産性は下がり、創造性はなくなっているんですよ?
辞めなくてよかった人が去ってしまうんですよ?

我慢できなくなったので、本気出してこういう時にはどうしたらいいかちょっと考えてみました。

今回、態度変容を起こしたいターゲットは「職場にいて周りに悪影響を与えている性格が悪い奴」です。性格の悪さはまあ、いろんなタイプがいるでしょう。そこは狭めずに考えてみます。

次に考えたいのがターゲットインサイトです。
要するに、なぜ「そんなことをするのか」「それを変えるにはどういうツボを押さねばならないのか」

ターゲットインサイトを2つの方向から考えてみます
1つ目は「そうしたい」という本能的欲求、感情的命令部分。
2つ目は「なぜそれを止められないか」という理性部分、思考命令部分。

今回でいえば、1つ目は「なぜ周りに攻撃したくなるのか」に対応しますし、2つ目は「なぜ周りに攻撃したくなった時にそれを止められないか」に対応します。

1つ目「なぜ周りに攻撃したくなるのか」から考えてみましょう。
周りを攻撃することで得られるものとはなんなのでしょうか。
性格が悪い奴になりきって、憑依してみて、考えてみましょう。

  • 自分が強い立場にいると思える

    • 相手の困った顔が見られて愉快

    • 周りが自分に気を遣ってくれるようになる

    • 自分のしていることが正解だと思える

  • 自分の思い通りに相手を操作できる

    • 自分の仕事を増やさずに済む

    • 相手に自分の仕事を押し付けられる

軽く考えてみただけでもいろいろ出てきます。相手をいじめることは、性格が悪い奴にとってこんなにもメリットがあるのです。だからやるのです奴等は。

ざっくり分けると2つの種類がありそうです。
ひとつは「自分に自信が持てる」
周りがビクビクして自分を丁重に扱ってくれるのです。
そりゃいい気分です。like a 王様 or お姫様。
もうひとつは「相手を思い通りにできる」
こっちが強い態度に出れば、相手は従ってくれます。
人を使う立場になれるのです。やりたくないことをしなくていい!最高!

なるほどなるほど、周りを攻撃することによるメリットがちょっとわかってきました。

次に、2つ目「なぜ周りに攻撃したくなった時にそれを止められないか」を考えてみましょう。
周りを攻撃することには上記の通り多くのメリットがあるのです。でも、もちろんみんなはそれをやらない
それは理性があるからです。たまに攻撃したくなっても、それはダメだ、と理性でそれを止めているからです。

では、なぜ「ふつうの人」は周りを攻撃することを理性で止めているのでしょうか。こっちは成功事例から考えてみます。

  • 相手や周りから反撃されるかもしれないから

    • 上司から怒られるかもしれないから

    • あとで相手から仕返しされるかもしれないから

  • 相手から嫌われてしまって今後やりづらくなるから

    • 周りから人が離れてしまいそうだから

    • 性格が悪い人だと思われるのが嫌だから

こんな感じでしょうか。ざっくり分けるとこちらも2つの種類がありそうです。

ひとつは「反撃されるのが怖い」
攻撃したあと倍返しされたら怖いって思えるから理性で止めている、と。
もうひとつは「孤独になるのが怖い」
当然周りに攻撃する奴と関わりたい人なんていないので、自然と周りから人がいなくなりますよね。

なるほどなるほど、職場の「性格が悪い奴」は上記2つの理性が働いていなさそうです。

ここで、考え方としては、「そうしたい」という本能的欲求、感情的命令部分は変えられない、減らせない、無くせないということです。
性格が悪い奴が、「ちっぽけな自分に自信を持ちたくて、自分が強い立場にいると思いたいために、周りを攻撃したい!」と思うことは止められないのです。感情の暴走なので。だって簡単に想像できますよね?それに対して正論とか説得とかしてそいつは変わりそうですか?変わらなそうですよね。それで変わってたらとっくに変わってそうですよね。
極端なたとえをすると、「おなかが空く!」という本能的欲求を「おなかが空くな!」と言って変えられることはできないのです。それはそう思うからそうなのです。変えることは極めて難しいのです。

なので、攻め方としては、「なぜそれを止められないか」という理性部分、思考命令部分から攻めます
つまり、性格が悪い奴が理性で「周りを攻撃することを理性で止めたくなる」ようにするのです。
「周りを攻撃したい!」という本能的欲求が生まれるのは変わらない。でも、それを実行する前に理性で大きく止められないか、を考えたいのです。

その方法は「ふつうの人」の理性にヒントがあります。
ふつうの人は、「反撃されるのが怖い」という理性と、「孤独になるのが怖い」という理性で、「周りに攻撃すること」をやめているのです。
職場の性格が悪い奴にも、その理性ストップが働くようにしましょう。

方針が考えられたので、あとは具体アイディアを考えるだけです。

たとえば、「本当に相手をつぶすくらいの反撃をする」とかですよね。
だって職場の性格が悪い奴は「反撃されない」って思ってるから周りに攻撃してるんですよ結局。それを止めるには、結局なまぬるくてやさしい反撃ではまったく効かないということなんです。
じゃあそれはどうすれば?は「その職場の状況による」だと思うので、ここで具体的な答えは考えられないと思いますが、少なくとも「社内通報窓口からやさしく注意してもらう〜」みたいな微々たる反撃では止まるわけがないですよね。
本当にパワハラが激しいんなら、ちゃんと準備して録音して、強い証拠をつかんで、誰に言えば一番効きそうなのかを考える。
確固たる具体的な証拠をつかんで、上の上にこっそり伝える。
誰かめちゃくちゃ怖い人に代理で詰めてもらう。などなど。
もちろん、言うのは簡単でやるのは難しいですが、でも、そうしないと止まらない。

あとは「相手を完全に孤独にする」とかですよね。
職場の性格が悪い奴は周りに攻撃しても、周りは自分から離れないって思ってるから調子に乗ってるんですよ。やりたい放題しても許される、って。
これも、じゃあどうすれば?に対しては「その職場の状況による」なのですが、たとえばその「職場の性格が悪い奴 vs. それ以外全員」という構図になるように、周りに協力を少しずつ求めていって、有利な戦況を目指す、はあるのではないでしょうか。これももちろん、本当に信頼できる人から声をかけていかないと自分が不利になってしまうかもしれない決死の作戦ですが、少なくとも多勢派になれば相手を追いやれる。
あとは積極的に職場の性格が悪い奴「以外」でめちゃくちゃ仲良くなっていく、とかもいいのではないでしょうか。直接そいつに攻撃しなくても、間接的にそれ以外で結束が強まり、結果として孤独に追いやれる状況がつくれそうとか。

・・・こんなことをいっていると、自分のほうが性格が悪いのでは、とか思ってきそうですが、でも、そもそも最初に性格が悪い奴に苦しめられているのはこっちなのです。それでいいのです。じゃないとずっとただただ苦しめられてるだけだし。

なので、結局、職場の「性格が悪い奴」に苦しめられている人がどうすればいいかに対する答えは、「本当に相手をつぶすくらいの反撃をする方法を考える」「相手を完全に孤独にするためにその人以外の結束を深める」みたいなところなのではないでしょうか。

優しい答えにはならなかった気がしますが、でも、優しい答えでは解決はできなさそうだということがわかりました。

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