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社会人1年目からテレビCM担当になりたい人はどう動けばいいのか?

テレビCM担当は、基本的にマーケティングチームだか、宣伝部だか、ブランディンググループだか名前はどうでもいいのですが、そこらへん部の10年目以降の人がなることが多いです。

それもそのはず、必要とされる観点、ビジネススキルがとてつもなく多いです。
数億円が動き、数十人が動くプロジェクトを、ちゃんと推進していくのは並大抵の力ではできません。

そんなテレビCM担当に社会人一年目からなりたい、という相談をもらいました。
テレビCMがいよいよ佳境に入っているなか、そんな若い方がいるのは嬉しく思います。レガシーなところをぶっ壊して欲しい、と。

ただ、もちろん簡単になれるものではありません。
そこで、どう立ち振る舞えば、テレビCM担当になれるか、を考えてみました。

  • 学生のうちに動画媒体でなにか大きな数字を伴う実績を残しておく

これが一番手っ取り早いと思います。
YouTubeでも、TikTokでも、動画媒体でなんらか「大きな数字」を伴う実績を「複数」持っておくのです。

「大きな数字」というのは、マス広告を扱うに足る、「数十万人〜数百万人」くらいのイメージです。

たとえば、簡易にiPhoneで撮影して編集した動画が、数百万回再生いった。しかもその事例には再現性があり、複数回起きている。

たとえば、ココナラで動画編集の案件をすでに何件も取っていて、その動画がなにか数十万人くらいが見るイベントで採用されている。

などなど、方法はともあれ、そのような実績が複数あればいいのです。

この方法のいいところは、既存の「テレビCM担当者」に実績で勝ちやすいところです。結果で黙らせることができます。

結局、いままでのテレビCM担当者のなかでは、「自分で動画を作れる」人なんてひとにぎりもいないくらいです。
他人が企画して撮影して編集したものに、せいぜい論理的にコメントを言うくらいです(それが難しくもあるのですが)。

「大きな数字」がなく、「自分でつくったことがある」だけでは弱いです。
なぜなら、そこに客観的な要素がないからです。

テレビCM担当者がもつべき大事な要素のひとつに、「客観的な視点」があります。
どれだけ「会社がこのことを言いたい!」と思っても、受け手側が「なに言ってるか全然わからない」「全然見たくもないし聞きたくもない」と思ってしまえば、数億円のプロモーション費用はただゴミにつっこんだだけになってしまいます。

「自分でつくったもの」が、「数十万人、数百万人から見られるに値するもの」にするまで、めちゃくちゃ難しいです。
そこにいたるまでにマーケティング観点が実践的に必要とされます。
どう見られるか、何をつくれば見られるか、どう演出したらいいか、を考え抜かなくてはいけないのです。

「自分で動画つくったことあります」だけでは何の意味もないのです。
それが、「数十万人、数百万人に見られ」「しかもある程度の再現性を語れ得る」ことで、強大な武器になります。

もし、本気で一年目からテレビCM担当者になりたい方がいたら、いかがでしょうか。言うのは易し、ですが・・・。

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