Mu | 理系ワーママのキャリア思考

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理系大学院卒 研究職(企業) 勤務歴10年以上 30代ワーキングマザー twitter @Mu_journal

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【ジェンダー・ギャップ】女性研究員は広告塔

女性活躍推進法に振り回される現場 研究開発職に限らず、女性社員を増やそうという動きは以前からあった。女性管理職の比率を上げようとする動きもまた同様だ。 その動きが加速しているように感じるのは、女性活躍推進法だろう。各企業・組織は独自の目標を掲げ、それを達成しようと努力している。なお、これらの活動は会社・組織、厚生労働省のWEBサイトでも知ることができる。 ただ、実際のところ、現場は混沌としている。その一部を紹介する。 「女性研究員が活躍!」には裏がある 主観に過ぎない

    • 【リカレント教育】第6報 TOEIC

      はじめに 育休中にTOEICの学習をはじめた。 育休は、子どもとじっくり向き合うことができるが、同時に、自分と向き合う機会でもある。 私の場合、それは、自分を客観視するのに十分な時間と精神状態を与えた。 そこで、ふと、思った。 同じ時間を過ごしているのに、爆速で成長する我が子に対して、可視化できるほどの成長が見当たらない私。 急に、物足りなさと、焦りに襲われた。 こんな機会、もう無いかもしれないのに、成長サチっている(サチュレーションしている)場合ではない。 諦

      • 【メンタル】第3報 不調の原因を考える

        なんで? シンプルにそう思った。 思い当たる節が全く見当たらなかった。 後に分かることだが、『突然の事故』くらいに感じるほど、自分が置かれている環境の異常さにも、心身の異常にも、全然気づくことができない状態に陥る。 風邪を引けば「汗をかいたままクーラーの下で涼んだからかな」とか、インフルエンザにかかれば「同僚がかかったらしいし、同じ会議室で打合せた時にうつったかな」と、思い返すだろう。 同じように、最近の行動を振り返った。 薬品にやられたかな… ちょうどその頃、担

        • 【メンタル】第2報 不調の始まりは些細な違和感

          不調の始まり 些細な違和感 20XX年の春頃、初めは車を運転している時だった。 "右腕に力が入らない"と感じ、左腕をメインにハンドル操作をしていた。 運転時間や距離にかかわらず、"頭痛と目眩"がした。 初夏には、"顔の右側がひきつり"、気づいたら、"頭が左側に傾いている"ことが頻繁に起きるようになった。 15分程の近距離でも、途中のコンビニの駐車場で回復を待ったりして、マメに休憩を取った。 集中力が続かない 集中力が高いことが、これまでの人生を作り上げてきたと

        【ジェンダー・ギャップ】女性研究員は広告塔

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        • ジェンダー・ギャップ
          4本
        • リカレント教育
          6本
        • メンタル
          3本

        記事

          【メンタル】第1報 職場復帰可能

          『職場復帰可能』 3月、いつもの心療内科へ向かった。 私はここ2年程、月に1回通院し、10分程度の診療を受けている。 診療といっても、学校の先生や会社の上司との定期面談と同じで、この1ヶ月間の"睡眠""食事""気分の落ち込み・疲れやすさ"の様子を報告する会だ。 医師は聞くに徹しており、私が話す内容をPCへ入力しながら、過去の診断記録を読み返して変化点を追い、それを都度、私に確認する。 私の状態の変化を客観的に判断しているのだろう、と勝手に思っている。 ここで私が受け

          【メンタル】第1報 職場復帰可能

          【リカレント教育】第5報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』失敗談

          キャリアに迷い、ひとまず今の延長線上である理系の社会人博士課程進学を決意し、大学・研究室選びから、入学試験準備、そして、合格するまでを、全4編で記録した。 その中で書ききれなかった、失敗談を記録する。 大学や研究科独自のルールを熟知できていなかった 本編②の中で、入学前までに準備したこととして、未発表論文について記載した。 論文投稿数ノルマへの対策として、入学までに未発表論文を準備していた。 無事、入学後に雑誌へのAcceptも掲載も完了し、「これでノルマ達成まであと

          【リカレント教育】第5報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』失敗談

          【リカレント教育】第4報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』

          前編では、教授面談に際して準備したものや、当日の様子、そして、願書と添付書類の概要を紹介した。 (【リカレント教育】第3報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』) 本編では、入学試験準備と、当日の様子を紹介する。 入学試験準備 私が受験した大学の入学試験項目の一部を示す。 プレゼン 過去の研究内容と博士後期課程で予定している研究内容について発表と質疑応答 口頭試問 教授陣から一般知識と専門知識について問われる 入学試験項目は、在学生も、他大学の学生も、社会人

          【リカレント教育】第4報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』

          【メンタル】所詮は他人、いちいち真面目に受け取るな

          仕事、妊娠、出産、育児を経ながら、メンタル不調を乗り越えた経験者として伝えられることがあるかもしれない。 「みんなそう(同じ)よ!」コロナ禍に出産し、子どもとの生活に慣れた頃、市役所へ行った。 保育園の入園手続き資料を入手できないかと思い、保育課の前で足を止めた。 育児相談員という方から、資料を受け取ることができた。 が、この時、「初めての子育てはどう?」に始まり、何か『困りごと』がないかと、矢継ぎ早に質問された。 『困りごと』が全く無いわけではない。 近くに頼れ

          【メンタル】所詮は他人、いちいち真面目に受け取るな

          【リカレント教育】第3報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』

          前編では、理系の社会人博士課程について知り、どのスタイルでいくか作戦を立て、大学・研究室を選定するに至るまでを紹介した。 (【リカレント教育】第2報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』) 本編では、教授面談に際して、事前に準備したものや知的財産の管理について軽く触れつつ、面談当日、そして、入学試験に至るまで、私が辿った道のりを紹介する。 研究室訪問の準備と当日について 準備(プレゼンと知的財産の管理) 教授に面談希望の旨をメールで連絡したところ、すぐに返事をいた

          【リカレント教育】第3報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』

          【リカレント教育】第2報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』

          前編では、社会人博士課程に進学することを決意するに至るまでを紹介した。 (【リカレント教育】第1報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』) 本編では、理系の社会人博士課程とはどんなものなのか、というところから始まり、大学・研究室の選定までに私が辿った道のりを紹介する。 理系の社会人博士課程を知る 課程博士か、論文博士か 博士課程には、厳密には“課程博士”と”論文博士”がある。 大学や研究室によっては、一方しか設定されていない場合があり、また、それぞれで修了要件

          【リカレント教育】第2報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』

          女性らしい働き方なんて存在しない

          体調不良で休んだ時や、結婚や妊娠を報告した時に、「もっと女性らしい働き方をした方がいい」と声をかけてくれた人たちがいた。 友人知人らも、ライフイベントの節目等に同様のことを言われたという。 はて、"女性らしい働き方"とは? 受け取る側がモヤっとするこの言葉を、自分なりに消化しようと、過去を振り返って考えることにした。 生物学的に女性性であるということから目を背けてきた社会に出るまでは、"男女ほぼ平等"に評価されてきたように思う。 例えば学校で、男女でテストの点数の付

          女性らしい働き方なんて存在しない

          【リカレント教育】第1報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』

          「学んできたことでお金を稼いでみたい」の、次が見つからない 夢中で学んできたことがお金になるのだろうか。 フラスコの中の合成物を解析しながら、これがお金になるのなら、それで稼いでみたいと思い、今の仕事を選んだ。 お金に厳しいといわれてきた性格も影響した。 時間とお金を費やして習得した学問を、世の中にとって良いと思う使い方をすることで、それまでにかかったお金を回収しようという魂胆もチラついていた。 それが、学生までの自分に賭けてくれた、大人たちに還元する方法なのかもし

          【リカレント教育】第1報 企業研究員のキャリア選択『社会人ドクター』

          【ジェンダー・ギャップ】女性は結婚したら会社辞めるんでしょ

          女性活躍推進を謳う大企業のリアルを紹介する。 ご自身やパートナーのキャリアを考えるキッカケにしてほしい。

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          【ジェンダー・ギャップ】女性は結婚したら会社辞めるんで…

          女性研究員のキャリアとライフイベント

          女性のキャリアとライフイベントのタイミングについては、さまざまな媒体を通して、数多く語られている。 しかしながら、リケジョに特化したものは少なく(「理系女性の人生設計ガイド(青砥社)」が初見)、当事者の話を聞く機会はもっと少ないのではないだろうか。 進路選択や就職活動の渦中にある学生、在職中の研究員の中には、"迷い"や漠然とした"不安"を持っている人が、案外多いのだな、と感じることがある。 よくあるのは、後輩研究員からの相談だが、産後は、美容室に行けば担当美容師、病院に

          女性研究員のキャリアとライフイベント

          作業着とヘルメットと指差し呼称

          素材・化学系メーカーの研究員と言うと、高確率でイメージされる姿がコレだ。 たった今、"メーカー 研究員"でググったら、上記に示す3種の神器(?)を身につけた人物の写真やイラストがボロボロ出てきた。 就職活動中の大学生・大学院生たち、企業の研究員を夢見る全ての人たちに伝えたい。 「そんなのイメージして会社入ったら絶望するぞ」 毎年春、絶望感に苛まれている新入社員を、"必ず複数人"見かける。 覚悟していても、現実を受け止めきれないといった様子だ。 だからこそ、今、この

          作業着とヘルメットと指差し呼称

          【ジェンダー・ギャップ】女性社員の穴埋めは女性社員でという文化

          女性活躍推進を謳う企業のリアルを紹介する。 ご自身やパートナーのキャリアを考えるキッカケにしてほしい。

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