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海外赴任者・駐在員向けグローバル人事評価ソリューション~人材アセスメント研修活用による人事評価の透明性向上

グローバルビジネスを展開している中、海外赴任者・駐在員の評価は、企業の持続的な成長には欠かせません。しかし、グローバルビジネス環境においては人事評価には多様な基準が存在し、公平性や透明性に課題があります。

文化的適応能力や現地でのネットワーキング能力、現地スタッフのマネジメント能力など、定量評価と定性評価のバランスが求められる中、評価基準の統一性の欠如や文化的理解の不足、フィードバックの質と頻度の課題が浮き彫りになっています。


1.海外赴任者・駐在員における人事評価の現状・課題について

グローバル人事が抱えている海外赴任者・駐在員に対する人事評価の様々な課題は以下のように考えられます。

🔶課題①:評価基準の統一性の欠如

各駐在先の市場状況やビジネス環境が異なるため、評価基準の統一が難しいです。同じ業績でも、駐在先の状況によって評価が異なることがあります。例えば、経済成長の著しい地域と停滞している地域では、同じ売上増加率でも評価が変わることがあります。

🔶課題②:文化的な違いの理解不足

本社の評価者が現地の文化やビジネス慣行を十分に理解していない場合、駐在員の評価が偏る可能性があります。例えば、ある国では直接的なコミュニケーションが重視される一方、別の国では間接的なコミュニケーションが一般的です。このような違いを理解せずに評価を行うと、適切な評価が難しくなります。

🔶課題③:フィードバックの質と頻度

定期的なフィードバックが行われないと、駐在員が自身のパフォーマンスや改善点を認識しにくくなります。また、フィードバックが具体性に欠ける場合、駐在員がどの点を改善すべきかが明確にならないため、成長の機会を逃すことがあります。

🔶課題④:キャリアパスの明確化不足

駐在期間終了後のキャリアパスが不明確だと、駐在員が将来に対する不安を感じ、モチベーションが低下する可能性があります。駐在経験がキャリアにどのように影響するか、どのようなポジションに進むことができるかが明確でない場合、駐在員は自身の将来に対するビジョンを持ちにくくなります。

海外駐在員の評価は、企業のグローバル展開において多様な基準に基づいて行われます。さて、上記の課題に生じた背景を深掘りしてみましょう!

🔶現状①:多様な評価基準

・文化的適応能力:駐在員が現地の文化にどれだけ適応し、現地スタッフや取引先と円滑にコミュニケーションを取れるかが評価されます。具体的には、言語能力、異文化理解力、現地の社会的慣習やビジネス慣行への対応力などが含まれます。

現地でのネットワーキング能力:現地のビジネスコミュニティや政府機関とのネットワーキングがどれだけ進んでいるかが評価されます。新たなビジネスチャンスの創出や既存ビジネスの拡大に貢献できるかが重要です。

現地スタッフのマネジメント能力:異なる文化背景を持つ現地スタッフのマネジメント能力が求められます。チームビルディング、現地スタッフのモチベーション向上、業績評価などの能力が評価されます。

🔶現状②:定量評価と定性評価の併用

・定量評価:売上、利益率、コスト削減、マーケットシェアの拡大などの数値データが基準になります。これらの指標は駐在員のビジネス成果を直接的に反映します。

定性評価:リーダーシップ能力、チームワーク、現地での信頼構築など、数値では測りきれない要素が含まれます。これには、上司や同僚からのフィードバック、360度評価などが活用されます。

🔶現状③:評価者の多様化

・本社の上司:本社の視点から駐在員の業績や行動を評価します。企業の戦略目標との整合性や、本社との連携状況が評価対象となります。

現地の上司:現地での業務遂行や現地スタッフとの協働に関する評価を行います。現地の市場状況やビジネス環境を考慮した評価が行われます。

同僚や部下:駐在員のリーダーシップ、コミュニケーション能力、チームワークの質などを評価します。多面的なフィードバックが評価に含まれます。

2.オンライン・アセスメント「Manager Ready®」+「インタアクション・マネジメント®」で人事評価の公正性を保ち、そしてグローバル人材育成の標準化

🔴オンライン・シミュレーション・アセスメントManager Ready®

Manager Ready®とは、世界で成功するリーダーの行動研究を基に開発された次世代リーダー向けのオンライン・シミュレーション・アセスメントです。

現実のビジネスに近い臨場感のあるシミュレーション演習を通して、成功するリーダーとして必要なスキルの準備度(リーダーとして必要な能力を満たしている度合い)を診断します。

🔵リーダー体験

・リーダーの仕事場面を模したリアルな体験
・時間や場所を選ばないオンライン受講(所要時間:約4-5時間)

🔵診断

グローバルで活躍するリーダーの行動(コンピテンシー)と照らして、
思考・対人場面の言動をプロのアセッサーが客観的に評価

🔵人事施策への活用

経営陣が人材を選抜し、人事が適切な配置を行い、社員が自らのスキルを開発し、上司と人事が協力して人材を研修体系を構築します。組織全体で連携し、各セクションが協力することで、企業の競争力向上を目指しています。

※シミュレーション型オンライン・アセスメントとは
複数のシミュレーション(演習)場面での行動を客観的に観察・評価し、個人の能力を診断するアセスメント手法です

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🔵アセスメントセンター方式との違い

アセスメントセンター方式

・集合研修形式で実施(受講者を一ヶ所に召集)
・通常拘束時間が1日以上かかる
・参加者全員の日程調整が発生
・会場の確保が必要

✅Manager Ready®

・オンラインで受験が可能
・所要時間が約4時間で終わる
・日程調整不要、システムが構築できれば一定期間受講可能(受講者のタイミングで受験可能)
・会場の手配不要

🔵Manager Ready®診断領域

成功するためのリーダー人材を4側面で定義することを推奨しています。Manager Ready®で診断できるのは右上のコンピテンシーです。

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🔽🔽評価項目:コンピテンシー(標準8項目)の詳細はこちら!🔽🔽

🔵ロールプレイ演習

ある企業のマネジャーとして、2つの場面設定のロールプレイを実施することで、対人関係スキルの診断精度を高めます。

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🔵グループ・データ・レビュー(GDR)/ストラテジック・タレント・レビュー(STR)

報告会については、受講者全体の集団傾向について報告/検討するグループ・データ・レビュー(GDR)と、個々人について報告/検討するストラテジック・タレント・レビュー(STR)の2種類ご用意しております。

今後のデータ活用(選抜や配置など)や能力開発の方向性についてご提言いたします。

GDR / STR
アセスメント結果を分析し、個人および組織課題を明らかにして、解決に向けて、取り組む施策について議論します。


✅多面的な人材評価※オプション
個人特性診断を組み合わせることで、より立体的に人材を把握することが可能になります。※オプション:個人特性診断Leadership Insight Inventory
(LII)

🔵個人特性診断(Leadership Insight Inventory)とは

米国DDI社で、開発過程では、36ヶ項目もの有効性調査がなされています。

✅Leadership Insight Inventory診断領域
成功するためのリーダー人材を4側面で定義することを推奨しています。MRで診断できるのは右上のコンピテンシーです。

診断内容:リーダーとしての行動に強い影響を及ぼしている個人特性を14項目で診断します。
回答方法:Webにて選択式
回答時間:40~60分
評価スケール:3段階評価
   ・イネイブラー(促進要因)
   ・ニュートラル(中間評価)
   ・リミター(阻害要因)

✅Leadership Insight Inventoryレポートイメージ

🔵Manager Ready®とLeadership Insight Inventory診断結果の関連

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個人特性は、内面的な性格や志向性の部分であり、上記のようにコンピテンシーの内側に存在しています。


🔴受講者向けフォローアップ施策「インタアクション・マネジメント®」

アセスメント結果により自身の強み・弱みを把握するだけではなく、今後に向けた能力開発課題の設定、計画策定・実践が重要です。

🔵フィードバックセッション

能力開発の促進を支援するために、2種類のフィードバック(オプション)を準備しております。

✅個人フィードバック面談
MSCのコンサルタントが受講者1名に対し1時間の個人フィードバックを実施する。

1.オープニング
  ①面談の目的と進め方の説明
  ②対象者の職務についてヒアリング
   ・役割や責任
   ・業務上の課題
   ・過去に受けたリーダーシップスキルに対する
    フィードバック
 
2.アセスメント結果の解説
  ①コンピテンシーとキーアクションの構造説明
  ②レポートの読み方解説
  ③結果に対しての感想
   ・不明点や疑念の解消
 
3.能力開発の選択案づくり
  ①能力開発テーマの選定
  ②能力開発方法に関するコーチング 

✅グループフィードバック
MSCのコンサルタントが受講者最大16名に対し4時間のグループフィードバックを実施する。

1.オープニング
  ①目的と進め方の説明
  ②フィードバック受容の重要性
   ・サクセスプロフィールの概要
   ・過去に受けたアセスメント
   ・結果に対しての感想
 
2.アセスメントレポートの解説
  ①Manager Readyとは
  ②レポートの読み方解説
   ・コンピテンシーとキーアクションの構造説明
  ③強みと改善点の特定
   ・能力開発計画書への記入

3.能力開発の計画
  ①能力開発プロセスの解説
  ②能力開発テーマの選定
  ③能力開発計画書の策定

🔴ラーニング・デザイン~Interaction Management ®(IM)

Manager Ready®の事後学習としてコンピテンシーと紐づく、Interaction Management ®(IM)のオンライン研修コンテンツをご用意しております。

🔽🔽ソリューションの詳細はこちら!🔽🔽

・1973 年に発表された行動モデリングに基づく、ビジネスの「実行」をテーマとしたリーダーシップ能力開発プログラム。

・過去50年で1,000万人のリーダを育成/IM受講後に95%のリーダーが部下との信頼構築スキルが向上した

✅調査研究と行動科学にもとづく高品質な研修プログラム

国内外の研究機関と行った人材開発基礎研究や実証研究を通じて開発した、科学的で質の高いトレーニングをご提供します。

✅ビジネス成果をゴールとした体系的なトレーニング

学習者の実際のビジネス課題に対する、具体的な行動を習得するトレーニングをご提供し、意識変革だけに留まらず、行動変容を通じてビジネス成果につなげます

✅パーソナライズ×実行を促進するコンテンツ

複雑かつ変化の激しいビジネス環境におけるリーダーのニーズに応え、個々人の継続的な学習を促します。

🔽🔽ソリューションの詳細はこちら!🔽🔽

3.グローバル・オンライン・シミュレーション・アセスメント&研修の導入メリット

🔷経営・人事にとっての効果

✅海外駐在員の昇格プロセスがより透明性を持ち、公平な人事運営が可能となる
✅海外駐在員の昇格試験の際に参考となる客観的な指標データを得られる
✅海外駐在員の個々のマネジメントにおける能力が明らかとなり、人材ポートフォリオを可視化できる

🔷海外駐在員にとっての効果

✅昇格プロセスにおける公平性が得られ、自信をもって昇格試験に臨むことができる
✅次の職位で直面するであろう課題を疑似体験できる
✅レポートによって自身の能力に対する自己認識を深め、課題設定および効果的な能力開発の計画・実施をすることができる
✅事後学習により、適切なマネジメントについて継続的に学べる

🔷国内組にとっての効果

✅昇格プロセスにおける公平性が得られ、納得感が高まる
✅昇格プロセスにおける納得感が高まることで社員感の信頼感が高まり、チームワークが強化される

3.マネジメントサービスセンターのグローバル多言語階層別人材アセスメントソリューションズ

🔵グローバル経営幹部向けアセスメントセンター方式~エグゼクティブ・アクセラレーション・センター

・分類​:シミュレーション型診断およびパーソナリティ診断テスト​
・対象階層:​上級管理職(執行役員・部長)
・対応可能言語​:日本語、英語

🔵上級管理職(部長職以上)向け能力診断オンライン・シミュレーション・人材アセスメント~Leader3 Ready®

・分類​:シミュレーション型診断およびパーソナリティ診断テスト​
・対象階層:​上級管理職部門長、部長などの管理職
・対応可能言語​:3言語日本語、英語、中国語(簡体字:中国本土、
       シンガポール、マレーシア、繁体字:台湾、香港、マカオ)​

🔵初級・中級管理職向けオンライン・アセスメント~Manager Ready®

・分類​:シミュレーション型診断
・対象階層:​初級・中級管理職​
・対応可能言語​:6言語
日本語、中国語(簡体字&繁体字)、英語(アメリカ、イギリス、インド)、フランス語、​ドイツ語、スペイン語

🔵リーダーシップ・ポテンシャルを早期に特定するオンライン・アセスメント~Early Identifier®

・分類​:パーソナリティ診断(選択回答のみ)
・対象階層:​入社10年未満の一般社員、
      入社3年目以降の次期管理職候補者、管理職志望者​
・対応可能言語​:10言語日本語、インドネシア語、ポルトガル語、
       中国語(簡体字&繁体字)、英語(アメリカ、イギリス、
       インド)、フランス語、​ドイツ語、スペイン語、ロシア語、   
       トルコ語​、タイ語

🔵初級管理職・次期管理職候補向けオンライン・アセスメント
~Leadership Snapshot

・分類​:パーソナリティ診断(選択回答のみ)
・対象階層:​初級・中級管理職
・対応可能言語​:4言語:日本語、英語、フランス語、スペイン語​

4.おすすめコンテンツ

5.会社概要:MSC|株式会社マネジメントサービスセンター

創業:1966(昭和41)年9月
資本金:1億円
事業内容:人材開発コンサルティング・人材アセスメント

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