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“ガチ”の調べ物お作法?


(前回はコチラ↓)


さて、“教育格差”について調べることにしましょう。。。
でも、どうやって調べるの?という方へこの記事を贈ります。
この記事では、いわゆる“ガチ”の調べ方を伝授します。

レポートを書こうとしている学生諸君、役に立つかもしれないから見たほうがいいかもよ(偉そうだし、すでに知っていたらすみません)。

その前に一応。

・私はわかる範囲で“教育格差”について理解しております。“まったくの無知”ではありませんのでご安心ください。調べもののチュートリアルとして、一から調べる目線に立ってお話をしております。どうぞお付き合いくださいませ。
・説明を簡単にするために、詳しい方からすれば不要な説明、不足している説明があるかもしれません。「いくらなんでもそれはダメ」という部分があれば、ご指摘いただけると助かります。。


今の時代、“調べもの”なら…ズバリ“検索”すればいい!

…という考えはひとまず捨て去ってください。
捨てるとまではいかなくとも、脇に置いといてください。

なぜなら、今から調べようとしている“教育格差”という話題は、普通の検索と相性が悪いから。

普通の検索は、あまり“教育格差”に詳しくない個人が書いた持論もヒットする可能性が高いのですよ。本当のことが書いてなくても人気(にんき)があるならばそのページは上に上がってくるから。

“(検索ワード) -(弾きたいワード)”などのテクニックを駆使しても、どうしても検索結果には順序が生まれたり、ほしい情報にありつくためのキーワードを知らないために、ほしい情報にたどりつけないことが多くなります。そのうち、ほしい情報の輪郭がボケてきてしまい、誤った情報をつかんで満足してしまいかねません。

信頼できるページもあるかもしれませんが、なかなか一撃ではたどり着けませんし、そもそも信頼できるかをどう判断するか?という問題もあります。それっぽい肩書だけで判断してはいけません。

ではどうするか?

検索は検索でも、
Google Scholarで検索してみましょう。

Google Scholar

Google and Google Scholar™ scholarly texts search are trademarks of Google LLC and this website is not endorsed by or affiliated with Google in any way.

Google Scholarでは“その道の人”が書いたものだけを探すことができます。

例えば、“教育格差”と検索してみましょうか。検索の仕方は普通のGoogle検索と同じです。

Google and Google Scholar™ scholarly texts search are trademarks of Google LLC and this website is not endorsed by or affiliated with Google in any way.

検索結果の右側に[PDF]などのリンクがある場合は、その文献を見ることができます。試しに[PDF]の部分を押して、一つ開いてみてください。


開きましたか?
だいたいこのように開けるものは論文で、文字ばかりです。最初は抵抗があるかもしれませんが、いずれ慣れます(慣れてください)。

【※重要※】
論文にも
著作権があります。中身を好き勝手にWEB上で公開したり、レポートに使ったり、一部でも張り付けて使ったりするには、それ相応の作法があります。作法に従わない場合、犯罪になりかねないので注意です。
(その作法もいずれ説明するつもり)

話を戻します。
開いた論文の、気になるフレーズ(文章)の近くに↓のようなものがありませんか?
○○(20XX)
※○○には名字、()内には西暦が入っています

これは、「○○さんが20XX年に出した資料に書いてあることです」ということをあらわすマークのようなものです。つまり、あなたが今、気になったフレーズについて、その○○さんが詳しく述べているかもしれません。見たくないですか??思い立ったが吉日です。読んでみましょう。

…とはいえ、名字と西暦だけでは資料の特定はできません。ある山田さんが本を書いていても、別の山田さんが同じ年に別の本を書いているかもしれませんし…
なのでとりあえず、今読んでいる論文の最後のほうを見てみてください。“参考文献”だとか、それっぽいコーナーがありませんか?
(なければすみません、別の論文を見てみてください)
そこに、名字と西暦が一致した文献のタイトルがあるはずです。それを読めばよいのです。

このように、いわゆる“ガチ”な調べものでは、引用元や参考文献をたどっていき、目当ての情報を泥臭くつかみ取るのです。ちなみにこのような調べものの進め方を“芋づる式探索”なんて呼んだりします。


さて、次に見たい文献の情報は手に入りました。

本であれば、図書館などで借りたり、経済力に余裕のある人は買ってしまえばいいですね。

しかし、論文となると少し難しい。

先ほども述べたように、検索結果の右側に[PDF]などのリンクがある場合は、その文献を見ることができます。しかし、そうでない場合は国会図書館の会員になるなどして、コピーを有償で入手します。やり方については、(気が向いたら)いつかお話しします。
※上2つのリンクは国立国会図書館のWEBサイトへのリンクです

海外の論文であればWEB決済でPDFを割と手軽に買えます、いい値段しますが。。これもいつかお話しします。

“著作者に問い合わせて無料で文献のコピーを手に入れることができる”ような記述も見かけますが、難しいかもしれません。筆者は問い合わせて無視されたことしかありません(そもそも“問い合わせの作法”を筆者が知らない可能性が否定できないが)。


次は、“読んだ本の一覧などをどう管理するか?”もしくは、“教育格差とは何なのか?”についてお話しします。

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