偏食のある子の給食指導〜その言葉、伝わってる?編〜
こんにちは。久々に自転車で出勤しました。
朝はまだ路面が凍っていて危ないかな。
もう少し暖かくなったら頻度を増やそうと考えています。
特別支援学級教員12年目のMr.チキンです。
もう少しで13年目になるのか~と思う今日この頃です。
今日は、偏食のある子の給食指導です。
偏食のある子に「がんばれ」で良いのかな?
私の学級、偏食の子が多くて4月は大変でした。
そこで、同僚とあれこれやってみたところ、
3月の今、完食をする子が続出!「おかわり!」の言葉で食管が空っぽ!
という状態になりました。
私と同僚で心がけたのは、「”がんばれ”だけじゃない指導」でした。
きっと、子どもたちは精一杯がんばっているはずなので。
※本当に、この同僚がとてつもなく良い方で、勉強させていただいた一年でした。感謝!
いくつかの手法があるのですが、今回は言葉にフォーカスを当てたいと思います。
朝の会で給食の話をしよう
とりあえず、「今日のメニューはこんな感じだよ」という見通しを持ってもらうために、朝の会で給食の話をすることにしました。
その時に、以下のことに気付きました。
ということです。
例えば、
とメニューに書いてあります。
子どもたちは「???」という状態です。
そこで、「区切ってみよう」と提案しました。
と黒板に書き、「サンタって書いてあるから、サンタさん関係かな?」と誤答を出してみると、子どもたちから総スカン。
知っている子が前まで出てきて、必死に
と区切ります。そして、
「”たら”は魚のこと。それのフライ。」と言います。すると次の子が
「”くしろ”は行ったことがある。”さん”は分からない。」
と言います。
「でも、”にほんかいさん”っていうのもあった。それは獲った場所だった。」とつながっていきます。
ある程度議論がつながったところで、Google画像検索をすると、子どもたちは
という顔をします。本当に、やれやれの表情です。
ついさっきまで、イメージがついて無かったのに・・・です。
子どもたちは本当に面白いですよね。
イメージがつけば、子どもたちは強い
それでも食べられない子はもちろんいます。
でも、「分かると食べられる子」という子は多いです。
こちらの記事でも、重度重複障害による就学猶予・免除により学校に来られなかった子に対して食育指導をした教員の話を載せました。
このことは、重度重複障害に限らないと感じています。
実は、できあがったものを見ただけでは、子どもたちにとっては得体のしれないものなのです。
そこを言語化して、つなげてあげることが、食べることの安心につながるのかもしれません。
イメージがつくと、子どもたちは強いのです。
少し時間がかかってしまう指導ですが、かなり重要だと思います。
朝の会等で、メニューについて詳しく話をしてみる指導。
偏食のある子への給食指導の一環として、良いと思ったら取り入れてみてくださいね。
おうちでも気軽に取り組むこともできるかもしれませんね。
では、またね~!
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