やっと、「線」が引けました。

タイトルの「線」とは、よく自分軸系の話や人との距離感とかの話になるとでてくる「ボーダーライン(境界線)」のことです。自分と相手の間に境界線を引くことで自己を守れる・・とかそんなことが巷では言われていますよね。これ、理屈ではわかるんだけど、感覚的にどういう感じなのか今までさっぱりわかりませんでしたし、線引きするって、なんか相手に冷たくすることなんじゃないの?って思っていたので、自称 気を遣って生きている僕には御法度であると考えていました。

今思うと、ほんとバカバカしい限りなんですけどね(笑)

同じ部署の同僚女性との人間関係の過程で、もしかしたら境界線ってこういうことなのかなと思うに至った出来事があるので書いてみます。

同僚女性(以下Oさん)は、いわゆるおせっかいでガサツな方。...あっ、豪快で世話好きの方...です。傍から見たら、僕とOさんはとても仲良く見えていたようでしたが、実際はというと、外向けの気を遣うモードとは違う、あまりよろしくない気の遣い方をしていたので、僕は疲弊してました。(例えるとゴマすりに近い感じ)ただ、同じ部署で働いているのもあって、ごたごたすると仕事に支障が出ることのほうが面倒だったので仕方がないといった感じでした。

あるとき、こんなことが起きました。

僕の業務の一つに新入社員さんのユニフォームの手配というのがありまして、基本準備までにかかる期間を設けてやっていますが、時々早めてほしいと依頼されることがあります。人手不足ですからね。理由が正当であれば対応していたんですけど、あるときOさんがこんなことを相手に言っていました。

Oさん「浅葱さんは忙しいの!そんなことしてる暇ないんですけど!」

僕「Σ(・□・;)」

おいおいおいおい...ってその時思いました。これまで現場側が無茶ぶりしないよう、かつ悟られないようにうまくコントロールしながらやってきたのにぶち壊しやがったなぁって。

これまでは何も言いませんでした。さっきも言いましたが、ゴタゴタするくらいなら自分が我慢すればって思っていたので。ただ、この頃から、人に気を遣う間違ったやり方に疲れてしまっていて、もう自分優先でもいいかなって思い始めていたこともあってか、彼女にこんなふうに言いました。

僕「現場の人とのやり取りは、いつも細心の注意を払ってやっています。顔を合わせていない電話であんな風に言われたら相手がどう思うか考えたことありますか?僕は忙しいからやりたくないとかそんな風に思っていないのに、あんなこといって相手に悪い印象を持たれてしまったらどうするんですか?僕も言われていい気持ちがしないので、気遣いで言っていただいたと思いますが、もうやめてください」

文章で書くと、なんて嫌味な感じだろうって思うけど、この時は割と思ったことを淡々と話してました。カウンセリングで【自分が思ったこと+理由】をきちんと伝えるとよいと教わったので、約1年越しに実行できた瞬間でもありました(汗)

その後は、心無い言葉を発することもなくなったし、以前のように振り回されることもなくなったので、割と過ごしやすくなりました。が、最終的に、この件が原因かわかりませんが、引継ぎもそこそこに退職されました。

僕自身がやってほしくないこと等を相手に表明することが、嫌なことから身を守れるんだなって思ったことで、これがいわゆる「境界線」なのかなと思うようになりました。今までは絶対言わなかったし、逆に人間関係がうまくいかない原因になると思っていたので、なおさら言えませんでした。

ただ、この件ですっきりしたかと言われたらそうでもないんです。さっきも書きましたが退職されたので、僕が原因かは本人に聞いていないのでわかりませんが、なんか変な罪悪感が残っていたりします。

自己啓発本みたいに、ワークを取り組んだら気持ちが晴れやかになりました!...なんて到底ないなって改めて思いましたけど、こうした苦い思いをしながら自己を確立していくのかなとも思います。なんでもお手軽にできちゃったらありがたみがないですからね。


知識と経験を結び付けて会得する。

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