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選挙結果振り返り(2024 2.4投票)


 京都市長選の余韻、前橋市長選の衝撃が未だに残る中ですが、それ以外もしっかり振り返っていきましょう。 そこに今後のテーマが見つかる、かもしれないので・・・ 多分。




 それでは、まずレギュラー化してしまった、コチラから。

▼【今週の彦治】山形県・舟形町長選挙

 3期目を狙う現職に “選挙ゴロ” が今年3回目の立候補で挑んだ一騎打ちは当然、現職の圧勝。 しかし “選挙ゴロ” の得票率は11.01%で供託金没収ラインの10%をクリア。 選挙運動費用も公費負担となりました。

 前々回の投票率が88.48%と高く、その多くの有権者に「どこの馬の骨か分からん奴には投票せん!」という意識が働けば、得票率10%割れもあり得るのでは? と見ていましたが、今回は69.14%と前々回から19.34ポイントも下がってしまいました。 せめて70%台中盤辺りであれば間違いなく10%割れだったのですが・・・
 もちろん、こんな選挙に投票行きたくない人のキモチも充分理解できるので今回は仕方が無いとして、この結果を見て言えるのは「“選挙ゴロ” に入れるぐらいなら投票行かなくてイイ!」という呼びかけは必ずしも効果的では無いというコト。 やはり投票に行ってもらうコトを大前提で、その上で「“選挙ゴロ” はマズいよね?」というロジックが有効だと思われます。

 さて、次回は6日告示の和歌山県印南町長選が有力だと見られていましたが、

 どうやらそちらは回避した様子。 サスガにウソついてまで立候補するコトは無いでしょうから、そうなると今週はお休みして、

 コチラに出るのではないかと見ています。

 ・・・それにしても、こうやって予想をする度に思うのですよ。

「何やってんだろう、俺」

 と。 そもそもこういうコトなんて起きちゃイケないし、こーいう人が存在しちゃイケないんだから。 無駄なコトに己の労力を費やしたアトの徒労感たるや・・・ でも、戦いはまだまだ続きます。 みんなでチカラを合わせて頑張って行きましょう。


◆【取材済】愛知県・豊田市長選挙

 4期目を目指す現職に県議を3期途中まで務めた新人が挑む一騎打ちは大激戦の末、現職が4選を果たしました。

 これまで「三位一体」になって候補を選んできた市議会自民系会派とトヨタ自動車労組(及び労組系会派)と地元財界が「分裂」。 トヨタ労組が現職を、自民系会派が現職を推して争った結果、2,311票差の接戦となりました。
 私はこの結果、というかこの構図で選挙が行われたのを見て、

「60年ぶりの “豊田市長” が誕生した」

 と感じました。 それはどういう意味かを近日中にリリースするレポートに書きますので、もう少々お待ちください。

 では、その他の選挙を見ていきましょう。


◎北海道・北竜町長選挙

 3期務めた現職が退任し、次の座を元町議会議長と元農協地区代表理事の2人で争う一騎打ちは元議長が制し、初当選を果たしました。

 町長選となるのは12年ぶり。 町議選も2015年から行われておらず、2023年は定員割れを起こすなど、成り手不足が深刻のようです。
 町の主要産業が農業なので農協代表理事の肩書きは強そうですし、元町議も7期以上務めたベテランで知名度は高いであろうコトからどちらが勝つか見えませんでしたが、知名度に勝る元議長が押し切ったようです。
 ・・・それにしても投票率が「87.18%」という高さ! これでも前回(12年前)比マイナス4.48ポイントだってぇんだから、スゴい選挙だ。


◎茨城県・神栖市議会議員選挙(定数23/27人)

 現職13人、元職1人、新人9人が立候補し、政党別では公明が3人、共産が1人立てた、女性候補3人出た選挙は現職1人、新人3人が落選。 政党候補及び女性候補は全員当選しました。

 御年80歳で最年長の共産候補。若い新人候補が多数出る中で苦戦が予想されましたが22位のブービー落選で辛うじて議席を守りました。 しかし次回こそは代替わりが必須と思われ、そこに向けて今から準備せねばならないでしょう。


◎茨城県・河内町議会議員選挙(定数10/12人)

 現職10人、元職と新人が1人ずつ立候補し、政党別では立憲と公明が1人ずつ立てた選挙は現職新人の1人ずつが落選。 唯一の女性候補だった公明候補を含む政党候補は当選しました。

 立憲候補は2期目を目指しますが、無所属で出馬した前回が無投票だったため選挙戦となるのは初。 今回は政党の看板を背負っての出馬で絶対に負けられない戦いとなりますが、結果はブービー当選。 最下位当選と次点で差が開いているので危なかったワケではないでしょうが、政党公認候補としては物足りない。 今期どれだけ頑張れるかが重要になるでしょう。


◎埼玉県・皆野町議会議員選挙(定数12/13人)

 現職9人、元職1人、新人2人が立候補した “定数プラス1” の選挙。 政党別では共産と「新社会党」が1人ずつ立てていて、女性候補は共産候補の1人という構図で落選したのは2年前の補選で無投票当選した無所属の現職でした。

 私の記事ではあまり名を聞かない、新社会党。 地方議員は15名(2023年10月現在)いるようです。 今回の公認候補は5期目を狙うベテラン市議。 8年ぶりとなる選挙で結果が注目されましたが、なんとトップ当選! でもよく見れば8年前の選挙もトップ当選しているので、この町では順当な結果なのでしょう。 共産候補も3位当選しており、この町では左派リベラル層の票が上手に割り振りされているようです。


◎埼玉県・宮代町議会議員選挙(定数14/15人)

 現職7人、元職2人、新人5人が立候補した “定数プラス1” の選挙。 政党別では公明から2人、共産から1人。 そして、久々登場、幸福実現党から1人でて、女性候補は5人という構図の中、落選したのは男性の無所属新人候補でした。

 と、いうワケで幸福実現党の候補が返り咲き。 前回次点(前回は6人落選の激戦だった)で落選したリベンジを果たしました。 中央政界ではサッパリでも地方議会ではしっかり議員を輩出している同党。 昨年、元代表、、というか隆法総裁が「肉体的には亡くなられた」ので(教団は総裁の死を公には認めていない)党の存在意義自体が揺らぎかねない中でしたが、どっこい(←この言葉は別の党がよく使いますが)生き続けているようです。


◎静岡県・御殿場市議会議員選挙(定数21/22人)

 現職13人、元職2人、新人7人が立候補した “定数プラス1” の選挙。 政党別では公明が2人、自民・共産・参政が1人ずつ立てており、女性候補は2人出ている構図で落選したのは意外にも4期目を目指す56歳の無所属男性候補でした。

 今月一発目の参政党、サスガに “定数プラス1” で落とすコトは無く、またもや地方で議席獲得です。

(クリックやタップで拡大してご覧ください)

 神谷独裁者代表が投票日前日に応援に入ったので最大限の効果が得られたハズですが、それでもブービー。 やはり党勢は衰えているのでしょう。 本来は神栖市議選などでも公認候補が出る予定が、どうやら離党されたようでそれらの方は無所属で出ており、今週公認候補として出ているのは御殿場のみ。 党公認で当選した地方議員もドカドカ離党している現状においては、当選すればそれでヨシ、なのでしょう。
 なお、個人的に注目していた32歳の「個人投資家」は見事14位で当選しています。


◎三重県・東員町議会議員選挙(定数14/16人)

 現職13人、新人3人が立候補し、政党別では公明と共産が1人ずつ立てた選挙は現職と新人の1人ずつが落選。 党公認候補と女性候補は4人出ております。

 今週は特に女性候補が少ない議員選挙が多い中、4分の1にあたる4人出ているこの選挙は何だか眩しく感じます。
 コチラの共産候補も81歳の最年長で厳しい戦いが予想されましたが結果は6位。 初当選となる前回が無投票だったので初の選挙戦で勝利を飾りましたが年齢からみて次回の代替わりは必須でしょう。 成りてがいなくて大変でしょうがスムーズに世代交代を進めてもらいたいものです。


◎徳島県・藍住町議会議員選挙(定数16/20人)

 現職14人、新人6人が立候補し、政党別では公明と共産が1人ずつ出ている選挙は現職1人、新人3人が落選。 党公認候補と女性候補2人は当選しました。

 藍住町では2022年に現職議員で元副議長が「薬物事件に関する情報を町の住民課の元職員から得て、大麻の密売グループに漏らした見返りに現金5万円を受け取った加重収賄などの罪」(NHKニュースより)で逮捕、辞職、執行猶予付きの有罪判決を受けたというコトが有り、それにより危機感が芽生えたか30代と40代の新人が2人ずつ立候補してきましたが、45歳と30歳の男性候補が落選。 若手新人票は2位当選した37歳の女性候補が独占した形のようです。
 そんな中、(今日こんなコト何度も書いた気がしますが・・・)最年長83歳共産候補の現職は4位当選。 票は減らしたものの前回から1ランクアップとなりました。 しかし年齢を考えると次回は・・・ 今回何度も書いた話なので、分かりますよね。


※【おまけ】維新の選挙結果

(クリックやタップで拡大してご覧ください)

 今週は北関東ブロック内の茨城県と群馬県の選挙に候補を立てて1勝1敗でした。
 前橋市議補選の候補は結構ホゲホゲした人に見えましたが共産候補を上回り2位当選。 新人が現職をゼロ打ちで破った市長選の結果を見るとコチラの共産候補も当選して然るべきなのですが、それとこれとは別みたいで市長選は国政や県政の情勢とは関係ない、市職員の逮捕や官製談合事件といった市独自の事情が新人候補当選の要因と見たほうが良さそうです。
 そして、つくばみらい市議選では新人が次点で落選。 周辺自治体の維新議員が選挙運動を手伝っていたようですが、候補者本人がSNSを使っている様子はなく、どうやら維新にとっては「B級候補」だったと思われ、それなら落選も致し方なしですが、コレでせっかく止まった茨城県における維新候補の連敗が今回から再びスタートしかねない事態です。 茨城維新の立て直しが必要なようです。

 それにしても、本来だったら「京都市長選 当選!」なんてのが点いてもおかしくなかったのですが、村山候補が “架空パーティー” なんぞをやらかしたおかげで手を引き、不戦敗となってしまいました。 きっと維新は “恨み骨髄” 状態でしょう。 お察しします・・・





以上となります。
当選された皆様の御活躍をお祈り申し上げます。



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